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長田センターブログ - センター派遣現地活動報告(庄司宜充)カテゴリのエントリ

急 援 隊・神 戸 
〜見た聞いた録〜

2013年  3月  28日 No. 646

◇教会・付属施設情報

◇避難者・所情報
 飯舘村の健康診断や健康相談で放射線量の高い長泥、比曽、蕨平地区から避難されている方々のなかで、血圧が高くなっている傾向があること、野外活動が極端に減ったことによるうつ傾向が見られるという報告がなされていました。
 昨日朝のうちに荒井7号公園仮設住宅の佐藤スミ子さんのところに専従者の佐藤真史さんと行って来ました。どんどんいなくなると指を折りながら、それでも寒い時期を過ぎて気分が滅入っていた時期も乗り越えて暖かい春が来るのを待っています。4月以降、暖かくなったら近場に一緒に買い物が出来たらいいねという話に「行きたい」とおっしゃっていました。4月以降のエマオの働きの一つに、仮設住宅の方々と一緒に近場へお買い物に行くことも加えられていきます。
 いつも行なっていた朝のラジオ体操も今日でおしまいとなります。徳田君と僕に仮設を代表して会長からプレゼントの「セレモニー」がありました。そういうのは恥ずかしいから辞退するといっていたのですが、庄司さんが辞退すると徳田君だけするわけにはいかねぇからと言われてしまいました。仮設との関わりのきっかけが「どんぶく」、10月から関わり1年半、いろんなことがありました。ラジオ体操が終わった後に「セレモニー」がはじまり、皆さんがいる前で立ち、会長からの言葉とみんなが少しずつ出し合って買ってくれたお酒と、仮設住宅では初めてという感謝状をいただきました。感謝状よりもその気持ちがとても嬉しかったのです。必要としてくれたことへの感謝はこちらのほうです。本当にありがとうございました。

◇生活情報
 福島県の農産物の放射性物質影響アドバイザーになっている学習院大学理学部教授の松村さんが郡山市で行われた「農業と放射性物質について〜この2年間の成果から今後を考える〜」という講演で、放射性物質の移行経路について直接沈着と経根吸収のほかに、古い葉や樹皮から新芽や果実に物質が移行する転流があることをお茶の部位ごとのグラフを通して説明したそうです。米に関しては土の質が粘土成分であることや、森林から泥やアメを通じて流れ込んできたことが考えられるということです。

 以前から話を進めていたのですが、先日飯舘村の教育委員会から連絡があって、現在避難先で合同で進められている幼稚園(草野幼稚園、飯樋幼稚園)と小学校(草野小、飯樋小、臼石小)に風車キットを届けることができました。飯舘村の役場近くにある小高い場所にあった臼石小学校には何度も放射線量を測りに行ったりしていたので、当時の写真も含めてお届けとなります。2幼稚園は仮役場のある飯野町、小学校は川俣町飯坂と離れています。毎日送迎バスが出て学校や幼稚園に行きますが、年度末を迎えて忙しくしている中で、新年度子ども達に配りたいということでした。

◇地域情報
 東大阪市で行なわれている日本原子力学会で東電福島第一原発事故からの環境回復や廃炉作業についての論文が多かったそうです。27日には原発事故調査委員会(学会事故調査委員会)が中間報告を発表しました。
 グループ報告では除染の効率化や迅速化に対して道路の放射線量平均値が事故直後から5割以上減少したのは除染の効果だと発表していますが、道路はアスファルトで、しかも頻繁に通過しているし、雨や雪解け水で流れたりしています。決して除染効果ではないと思うのです。
 浪江・小高原発の新設計画が撤回になりました。東北電力は地元反対で撤回した2003年の新潟県巻原発に続いて2つ目となります。用地は津波被害にあい、しかも警戒区域にあるため浪江町議会が2011年12月に白紙撤回決議を可決しました。また南相馬市議会でも計画中止を求める決議を可決していました。

◇雑記多感
 遣り残し感がいっぱいです。あれもこれも時間が足りません。1月からずっと思っていた「時間よとまれ、自分以外」はまじめにそう思えてきます。今日の昼前に出発して名古屋で息子の就職の話を聞いてから実家で一泊し、30日早朝に愛媛に向かって出発します。
急 援 隊・神 戸 
〜見た聞いた録〜

2013年  3月  27日 No. 645

◇教会・付属施設情報

◇避難者・所情報
 まじめに話しているのに「おだずな」と言われると「なして?」と問えるようになりました。「おだずな」は「ふざけるな」、「なして」は「どうして」となります。ばっちゃん同士がよく使う言葉です。「投げる(捨てる)」も自然に使えるようになって来ました。「2年間いたからねぇ、これ食べんさい」とアメをくれたりしていると仮設のばっちゃんたちは「うちらのばっちゃん」になっていきます。
 今日は荒井7号公園のスミ子さんに会いに行ってきます。被災者支援センターとの引継ぎも兼ねてですが、きちんと挨拶しておかないといけない一人です。
 年度末を控えて各地のボランティアセンターなどが閉所、規模縮小、移転が増えてきているようです。それぞれの団体で出来る支援は限りがあります。その目的が達成されれば閉所も仕方がないといえます。しかし被災地の今後はまだまだ続いていきます。緊急支援が終わってこれから生きていくための「寄り添い」と「かかわりを深める」ことが大事になってきます。閉所の前に支援形態が変わってきたことと、その受け入れ先情報を分かち合うことも大事な後始末といえます。

◇生活情報
 各地で役所の応援に来ていた職員達の帰任式が行われています。仙台市でも65人が派遣期間が終わります。新年度も60人程度が派遣の受け入れをして仙台の街づくりを担うとのことです。復興事業局では33人が来ているとのことですが、特に沿岸部の15市町村では約280人の職員不足がいわれています。宮城県では各市町の正規採用も含めて約150人の増員を行なうとのことです。
 復興住宅の入居に関してグループごとに申し込める「コミュニティ入居」枠を設けると仙台市は発表しました。東日本大震災で離散した集落の再生や仮設住宅での新しいコミュニティの維持が目的となります。また一からコミュニティ作りをするのは困難です。孤独死を少なくするためにも知り合いを通して近所づきあいを行う目的です。5世帯以上の希望で全員同じ復興住宅に入居できるようになりますが、同世代で固まる傾向が強く、高齢化住宅が増える懸念もあります。
 その先端を行くはずだった太白区のあすと長町仮設住宅(現在約200世帯で4割が市外や県外から入居)では、自治会の発足も遅く、入居当初は知らない人ばかりでどう付き合っていくのか模索するばかりでした。前会長の鈴木さん、現会長の飯塚さんは建築業者や大学研究者たちの協力を得て仮設住宅駐車場になっている場所に復興住宅を2棟計画して孤独死を出さない造りの予想図と模型を作っていました。今年2月に復興住宅建設計画を公募する市に企画書を出しましたが落選しました。被災者が自分たちの住む住宅や街づくりへの参与が出来ない現実を示しただけのものでした。市は落選理由を土地取得問題としていましたが、飯塚さんは鉄道・運輸機構から了解を取り付けていました。それを市が確実性が低いと判断したのです。あすと長町地区には復興住宅3棟が建設予定となりました(324戸)が、部屋の配置や図面が公表されていません。設備だけではなく入居者のコミュニティをどうするのかが課題なのです。
募集枠            対象者(条件)        募集方法の原則
優先入居        防災集団移転対象者             抽選なし
優先順位        70歳以上のみ        一定の募集枠、困窮度の高い順
            中度以上の障がい者がいる世帯
コミュニティ入居    5世帯以上まとまって応募     今後の意向調査を受けて
一般抽選(個別)    1世帯              抽選
一般抽選(グループ)  2〜4世帯            抽選

◇地域情報
楢葉町で中間貯蔵施設の現地調査を受け入れる方針を出しました。1kgあたり10万ベクレル以下の汚染廃棄物の保管庫として町内のものに限ってという条件付きで現地調査を受け入れるとのことです。 
 登米市で汚染稲わらが指定廃棄物として2,300トンが現在仮設保管所で登米市が土地所有者や周辺住民に約束した使用期限が今年の10月を筆頭に順次期限切れになりますが、その後の保管場所の確保が出来ていません。汚染稲藁は1kgあたり8,000ベクレルを超えていて、24箇所に保管されています。国の方針として2013年度末までに最終処分場を設けるということで仮置き場を確保したのに最終処分場はおろか中間貯蔵施設も見通しが立っていません。周辺住民や土地所有者には保管帰還の確認書を交わしているために保管延長は出来ないという考えのために秋までに打開策がない場合の対策も出来ていないようです。

◇雑記多感
東北に来てからほぼ毎日(休み以外)出してきた報告書も明日で一段落という形になります。東北で新しく出会えた方々に本当に感謝です。また支えて下さった兵庫や東北の方々にも感謝です。こういうときって「感謝」という言葉しか思いつかないです。
急 援 隊・神 戸 
〜見た聞いた録〜

2013年  3月  26日 No. 644

◇教会・付属施設情報

◇避難者・所情報
 朝、いつものようにラジオ体操に七郷中央公園仮設住宅に行くと、臨時職員の菅原さんが大急ぎでやってきました。お客さんようの駐車場にも車が多く止まっているので何があったのかと車を出たと同時に救急車と警察がやってきました。渡部さちこさんのご主人が朝方冷たくなって発見されたとのことです。死後硬直も始まっていたことから救急車はそのまま戻り、警察が立会いの下で検死が行なわれていました。当然ラジオ体操は中止、「せっかく来たのだからお茶でも飲みんさい」とワーカーも中に入れての朝のひと時となりました。

◇生活情報
 復旧・復興の影には震災関連で企業倒産が177件、そのうち宮城が62件となっています。特に水産加工業者や建設業者の人材確保が出来ず、また人件費が高くなっているために雇えなくなって仕事が出来ないという地元の会社が目立っています。大手建設業者は機材や人材が集まりやすく、しかも人件費を高くしているのも大手建設業者です。また岩手、福島はそれぞれ37件、青森17件、山形13件、秋田11件で、全体を見ると温泉旅館の廃業等サービス業、水産加工、建設業と続いています。温泉旅館の廃業が多かったのは福島県で、原発事故の風評被害もあって経営が成り立たなくなっています。特に飯坂温泉では廃業が9件と突出しています。
 東北地方太平洋沿岸部の自然公園を再編して「三陸復興国立公園」を5月24日に開園することになります。青森県の種差海岸階上岳県立公園を岩手・宮城県にまたがる陸中海岸国立公園に編入して復興公園として被災地の環境保全と津波の痕跡を災害遺構として残しつつ、青森から福島までの約700kmを結ぶ長距離歩道も順次開通させていくということです。

◇地域情報
 相双地区支援を中心に福島県教育委員会は教職員の移動4,193件を発表しました。昇任や転任は減ったのですが小中学校の新規採用は289件と昨年から208件増えています。
 大熊町の除染作業を今年の6月から始めるということですが、原発から遠いところから除染作業を始めていく計画からすれば時期尚早です。環境省は大熊町の中屋敷地区、大川原地区の除染作業を住民の同意を得て6月から始めることを住民説明会で福島環境再生事務所の大村所長が説明したそうですが、屋外だけ除染してもこの2年放置状態となってしまった屋内も放射線量だけではなく住めない状態になってしまっています。新年度行なう予定にしている中屋敷地区と大川原地区は大熊町の東西となっていて、国道288号線と県道35号線で結ばれています。この道路の除染の拠点として両地区が選ばれたのと、仮置き場が6箇所了解を得ていることから決まったようです。
富岡町では避難指示解除準備、居住制限の区域で25日から一時帰宅をしているのですが、清掃で必要な上下水道の復旧がされておらず、生活環境整備が進んでいないために戻っても埃を払うことが出来ずにいるそうです。車で一時帰宅する人たちはペットボトルやポリタンクに水を入れて運んで、終わった水は庭の樹木や側溝に流しているということです。ごみの収集も始まっていないために片付けも進みません。のび放題になっている田畑も含めて、やる気の萎える風景となっています。富岡町の再編も早すぎです。
 浪江町の吉田町長が議長を務めることになった双葉地方町村議会議長会は、Jヴィレッジの東電復興本社に復興や賠償に関する要望書を提出したということです。回答は4月10日までとしていますが、対応した石崎東電副社長は、設備の安全、安心を高めることと合わせて連絡のあり方を検討しているということですが、建屋はボロボロで通常とは違う状態に設備の安全も安心もありません。常に危険な状態となっていることを伝えた上で、しっかり賠償に対応するという対応をするべきです。

◇雑記多感
 青年・学生センターの講師を招くこと、エマオ敷地内の片付け、各地あいさつしていくと時間はあっという間に過ぎてしまいます。役場にも行かないといけないし、部屋も整理し始めないといけません。約2年で出来たつながりや関わりって大きいなぁと感じています。
 身近に関わっていた方の死はとても残念ですが、今まで2人での生活でしたから「孤独死」には入っていません。これからしばらく「一人暮らし」が始まっていきます。そして死を間近に感じた入居している高齢者の方々はいつか来る自分の死を重ねてしまいます。
急 援 隊・神 戸 
〜見た聞いた録〜

2013年  3月  25日 No. 643

◇教会・付属施設情報
 桜ヶ丘の川嶋さん宅で行なわれた家庭礼拝には6人が集まって行われました。4月から恵泉寮を間借りして7月の試験に臨む岩井さんとの面談も含めて一緒に行ってきたのです。川嶋さんは少々痩せてお手伝いが必要ですが、それでもいろんな話で盛り上がっていました。岩井さんが昔恵泉寮にいた方と似ているということで、昔の「事件」を懐かしく話していました。そのときに「男性という生き物は不思議なもので、自分が追いかけるときには情熱を燃やすのに、追いかけられると離れたがる」という話になった時、川嶋さんが大爆笑していました。「僕は身に覚えがないのですが・・・」と満面の笑みで嬉しそうに話す川嶋さんに、「そんな笑顔で!」とこれまた嬉しそうに笑っていたお連れ合いさんの中に、リハビリと自宅での療養と介護の大変さが伝わってきます。寮生の方々もいろいろとお手伝いしに川嶋さんのお宅に入ってくるのは、心地よい居場所として大切な場所になっているからなのがよく分かります。「いつくしみ深い」「主われを愛す」を歌い、川嶋さんが好きだというマタイ福音書18章10−14節の迷い出た羊のたとえを即興でショートメッセージさせていただき、みんなでお祈りをして、昼食の交わりを持ちました。

◇避難者・所情報
 七郷中央公園仮設の萩江さんからとても腕のいい鍼灸師がいるという話を聞いていました。ひざが悪くて歩くのが困難で杖をついていたのですが、昔から通っていた「つかさ鍼灸院」(現在は六郷の北寄り)に行けば5日ぐらいでピタ〜っと痛みがなくなるのだそうです。ここの院長は70代の方なのだそうですが、お弟子さんたちが100人を超え、さらに鍼灸の専門学校でも教えているという方だそうです。震災前までは近所で開設していたそうですが、震災後六郷の離れたところに一軒家を借りて、1階部分にベッドを3つ置いて再開したのだそうです。丁度同窓会の話をしていて、多いところでは2ヶ月に1度集まるという話を聞きながら、萩江さんも震災で幹事役の2人が津波で亡くなって、残った幹事も車がなく移動も困難なことから2011年以降避難先もなかなか分からずに同窓会が行えないということでした。同窓生の一人は太白区のあすと長町仮設住宅に入居していることがわかったそうですが、頻繁に連絡を取ることもなくなりつつあるとのことです。そんな萩江さんの楽しみには仮設住宅に来るエマオのボランティアワーカーの方々との手紙のやり取りです。筆まめの萩江さんは、手紙に同封している写真を見ながら近況をみて、次に来るときを楽しみにしています。「京都の暢ちゃん」こと藤原暢子さんとは文通仲間のように手紙のやりとりをしているそうです。先日送られてきた京都の紅白の梅の写真を見ながら春の便りを嬉しそうに話してくれました。今度4月半ばに元臨時職員の佐藤一心さんが休暇を取って京都に行くということです。日程が合えば夜みんなで京都に集まって飲みましょうということでしたが、たぶん三重から「いくちゃん」も来るのではないかと。暢ちゃんといくちゃんが連絡したら関西圏のエマオボランティア同窓会が開けるのではないかと思います。

◇生活情報
 今日から富岡町が警戒区域から3区域(帰還困難、居住制限、避難指示解除準備)に再編されます。富岡町の人口は1万5,920人(帰還困難区域約4,600人:29%、居住制限区域約9,800人:62%、避難指示解除準備区域約1,470人:9%)となります。富岡町では空間放射線量が異常に高い地点がいたる所にあります。伊達市などではホットスポットという表現ですが、富岡町ではホットエリアです。居住制限や避難指示解除準備区域でも立ち入る住民に防護服着用を求めています。そんな場所は居住制限でも避難指示解除準備区域でもありません。人は戻れないところへ再編を急ぐと無理が生じます。町民に線量計と放射線測定器を貸し出して自分で計測できるように用意しますというのもおかしな話です。線量計や防護服は国が提供するということですが、そんなところに戻そうとすること自体が不透明すぎるのです。何故そんなに急がせるのでしょう。除染作業をしようにも仮置き場も設置されていないために汚染土壌や汚染がれきを運ぶところがありません。環境省は沿岸部の深谷地区と富岡浄化センター近くの2箇所を候補地として示しましたが、住民からの同意を得ていません。役場の職員というだけでえらい迷惑を被っているはずです。町役場周辺は高い数値の放射線量なので、0.8マイクロシーベルトの集会所に役場機能を持ってきて、男性職員76名(38組)交代勤務をさせられるということです。もともと富岡町は5年間は戻れない(震災の年を入れると6年間)と宣言しています。宣言しているのに1年も経たないうちに役場職員を生活環境の整っていない場所に交代とはいえ勤務させるというのも納得できるものではありません。しかも上下水道が使えないのですから、簡易トイレを設置することになります。夏場の衛生問題が問われてきます。

◇地域情報
 石川県白山市のNPO法人ワンネススクールが震災で被災した子どもを長期的に受け入れる施設を4月から開設するそうです。もともとワンネススクールは不登校や引きこもりの若者の自立支援を行なっていますが、被災地から来た若者に落ち着いて勉強やあそびに取り組んでもらいたいということです。すでに岩手県大槌町や福島県郡山市など小中学生30人を無料で招待して登山や自然に触れる体験を企画してきましたが、今回白山市鳥越地区の木造2階建ての家を借り受けて10部屋と共有スペースに改装して小学5年生以上を受け入れるとのことです。日中は地元の小中高に通い、夜は住み込みスタッフが面倒を見るとのこと。親子での入居も可能で保護者には就労先の仲介も行なうそうです。参加費は月4〜5万円に抑えるために寄付を受け付けるということです。連絡先は森要作さん080‐6357‐8285。
 安倍首相が福島に来て原発の必要性を強調して、再稼動は総合判断するといっていました。この人が総合判断するというと、全部が「やります」と言っているようなものです。富岡町まで来て何を見ていたのか、首相の目の先は視界が曇っています。廉価で安定的な電気の供給がないといけないと発言していますが、一度起きた事故は二度とないとはいえません。いつでも起き得る事態であって、しかも一度起きたらとんでもなく広い範囲で生活そのものが成り立たない、補償や賠償で一体いくらの税金が投入されていくのかを考えていけば、原発は要らないのです。富岡町や浪江町役場周辺や駅周辺を視察したときの映像が流れていますが、いくらポーズのためとはいえ、同行者たちまで防護服もなしにマスクもつけずに同行させるのは非常識です。大丈夫を演出したいのでしょうが、茶番に付き合っている暇はないはずです。何しに来たのか良く分からない首相の相手をしているより、他の仕事がしたいだろうなぁと、つい考えてしまいます。

◇雑記多感
 真冬の花火は空気が澄んでいて音も色も鮮やかです。秋田県大仙スキー場で行なわれた全国若手新作花火競技大会では変わり花火や新色花火が披露されたということで、この花火大会に招かれた若手(といっても40代がメイン)ですが、思わず雪崩は大丈夫か?と心配してしまいます。でも雪に照らされる花火も素敵なのです。今まで見た花火で感動するのは大曲の全国花火師競技会ですが、土浦の全国花火大会も長良川の花火大会も琵琶湖の花火大会も水面に映った花火もまた美しいのです。

 
急 援 隊・神 戸 
〜見た聞いた録〜

2013年  3月  24日 No. 642

◇教会・付属施設情報
 本日は桜ヶ丘の川嶋さんのお宅での家庭礼拝に参加します。といっても大々的にではありません。川島さんが退院されて教会に出席が困難と言うこともあり、自宅で11時から行なうということを聞きました。そこでショートメッセージをさせていただくことになったのです。お見舞いに結局行くことが出来なかったこともあり、木曜日には出発する予定ですのでご挨拶を兼ねてと言うことになります。川嶋さんの留学生を中心とした恵泉寮に約9ヶ月お世話になりました。その際には本当に気にかけてくれて電気が付いていると電話をかけてお茶に誘ってくれたり、寮を出てからも寮生達と一緒に美味しいハンバーグを食べさせてくれるお店に連れて行ってくれたりしてくれました。体調が崩れて入退院を繰り返しながらも自宅療養を強く望んでいたために3月15日に退院したことを聞いていました。感謝の気持ちを小さな家で行なわれる礼拝の中で伝えたいと思います。

◇避難者・所情報
 東電福島第一原発から8kmに位置する「双葉ばら園」は6万6,000平方mに700種7,500株のバラがあったそうです。1968年に始まった双葉ばら園は毎年徐々に広がりをもっていったそうです。当時何も参考になるものはなくて独学で学び、各地のバラ園を見学に行きながら、双葉町の自然に溶け込んだバラ園を作りたいと考え、自然・緑豊か・立体空間・バラの4つをテーマとした観光事業にしていくことになり、浴場、レストラン、バーベキュー広場、公園の充実をしてあと5年で一つの完成をして息子さんに経営を委ねるはずでした。園主の岡田さんは原発は安全だとずっといわれてきたために、2011年3月12日に避難命令が出たときも4〜5日で帰れると思ってラフな格好での避難でしたが、それが放浪の旅の始まりだったと話していました。5箇所の避難所を転々としながら、もう双葉ばら園には40〜50年戻れない程の放射線量があるとのことです。その意味では放射能を、原発を甘く考えていたと顔をゆがめて話していました。東電福島第一原発の工事が始まったのが1966年、ほぼ同時に事業を始めたこともあって、東電の原発安全神話を信じていたそうです。今回仙台ばらの会が主催ということもあってバラのお世話の話が多かったのですが、それでも所々で原発の話が入ってきています。現在つくば市の官庁公舎に双葉町の方々と一緒に住んでいるのですが、最初のころは園芸センターの前を通ることもホームセンターの入り口前で売っている花を見ることも避けていたそうです。バラの世話は好きなだけではダメなのだそうで、大変な作業を1年365日行うなかでバラに恋をする。人と同じで相手に何かをしてあげたいという気持ちをバラにも向けていく。バラは人と違って世話すればするだけ立派な花を咲かせてくれるということも話していました。2011年6月に一度戻ったときにはとてもきれいな花が咲いていたそうです。しかし2012年6月と11月の一時帰宅をしたときのバラ園の無残な姿を写真に収めたとき涙が出たそうです。バラが苦しんでいる、時間が短く水も出ない中でシャッターだけを押して帰るのには「もう帰るのか」という声が聞こえたような気がしたと涙ぐんでいました。その話を聞いていた約20名の方々も(ほとんどがバラの会の会員)涙していました。生活も熱中して世話してきた自分の足跡がなくなって悔しいという言葉が印象に残りました。

◇生活情報
 東京海洋大学の神田穣太教授が試算した東電福島第一原発港湾内の放射性セシウム濃度が下がらないことを受けて、東電発表の2011年6月に汚染水の海への流出が止まったといわれてから1年4ヶ月の間に約17兆ベクレルの汚染水が流れ込んでいるとしています。東電が2011年4月に1週間で海へ放出した放射性物質の総量を約1,500億ベクレルといわれていますが、その100倍以上になります。神田教授は地下水や配管を通じて流出が続いていると思われるので今すぐ調査すべきと警告しています。また東京海洋大の学生は汚染水を放出しないとこんな数字にならないのではないかと疑問を示しています。一方の東電は2011年6月以降大規模な汚染水の流出はないとしていますが、小規模の継続的な流出については言及していません。挙句の果てには放射性物質の拡散をさせないようにしているから港湾内の濃度が下がらないのではないかと言っています。東電が2011年4月に発表したデータを基にして2011年6月から2012年9月30日の放射性セシウム濃度になるためには約17兆1,000億ベクレルが新に流出していないと合わないと指摘しています。これを1日に変換すると81億〜932億ベクレルが放出されていたという計算になるそうです。

◇地域情報
 石巻市長選に市議会議長の阿部和芳さんが立候補しました。阿部さんは妹さんとそのお子さん達を大川小学校で失ってしまったこともあり、亀山市長の自然災害における宿命という発言に強く批判していました。被災者に愛のある政策を進めていくとして近く公約発表するそうです。これで亀山市長、ボランティア団体代表の藤田さん、東北大非常勤講師の青山さん(以前は福島さん)が立候補表明しています。

◇雑記多感
バラの香りには大きく7つに分けられるそうです。今まで全部一まとめでバラの香りと思っていたのですが違うのですね。紅茶のような軽いもの、バラ香水によく用いられるもの、果物のような香り、ミルラの香り、ムスクの香り、刺激が少し強い香り、青バラ特有の香りですが、「レディヒリンドル」が淡くていい香りがしました。バラ作りは奥が深いのだそうです。聞いているだけでよく分かります。
急 援 隊・神 戸 
〜見た聞いた録〜

2013年  3月  23日 No. 641

◇教会・付属施設情報

◇避難者・所情報
 本日仙台駅前のアエルにて行われる双葉町バラ園の園主岡田さんのトークショーにいってきます。
 双葉町の避難所となっている埼玉県加須市の旧騎西高校を4月に閉鎖の打診を行なうと伊沢町長が意向を示しました。現在129人が避難しています。新しい移転先も出来ていないのに、6月にいわき市に仮庁舎移転をするからいわき市に移動しろというのは無謀です。災害復興住宅を用意してからなら話は別ですが、何もないところへ行けとか、仮設住宅に分散して住めるというのは話が違っています。
 石巻市の仮設住宅は134団地あります。現在空き室となっているのは123戸で、希望が合わずに待機状態となっているのが116世帯あります。しかも使用している部屋のうちの約1割が入居実体がないと見られています(週末だけ仮設に来て荷物を整理したりすることで生活実態があるように見せている人もいる)。先日入居実体のない仮設入居者に市から退去を促す書類を誤って隣室の入居者に送ったことがわかりました。

◇生活情報
 伊達市梁川のやながわ希望の森公園が4月1日から再オープンに向けての準備が進められています。公園の中にある産業伝承館には「農家レストラン」があって、郷土料理を提供するのが有名なのだそうです。今年で9年目になるということですが、昨年までは地元食材を使うことも遠慮していたそうです。今年は食品放射線測定をクリアしたものを使って伊達鶏そぼろご飯、アオバタマメとジャガイモで作る団子を入れた団子汁、「おらいの餅」を出す予定だそうです。梁川地方の郷土料理はまだ食べたことがありません。というか伊達市の田舎料理自体知りませんでしたが、そりゃああるはずです。
 長崎医大を休職していた山下俊一が4月1日から復職して、福島医大では1年間非常勤講師という形で関わるそうです(延長可能)。リスクを正しく伝えるといいながらも正しくどころか県や国の意向に沿ったものでしかありません。今の放射線量は大したことないという発言自体がおかしいのです。ないにこしたことはない放射線量を、特に影響の出やすい子ども達を福島に留まらせ、屋内遊戯室の充実で対処できると断言する人に「被曝医療の専門家」と言ってほしくありません。

◇地域情報
 開発が進んで大型商業施設が並び、新市街地として形成されている石巻市新蛇田地区にJRが新しい駅を設置する(2015年度まで)話が進んでいます。新蛇田地区では5,000人を超える人口増加が見込まれているために新駅設置が具体的に進みそうです。そうなると現駅前の過疎化はさらに拍車がかかることになります。石巻駅前のデパートを利用した市役所も、10年以内に新市街地への移転があるかもしれません。そうなると立町を含めた現駅周辺の生活再建に遅れが生じます。今のところ駅は石巻駅も残しての新駅設置ですが、町づくりの計画が全く出来ていない石巻で構想だけ進んでも全体が機能していません。
福島市東部学校給食センターの空間線量が0.5から下がりません。紅葉山に至っては0.88となっています。紅葉山の数値が川俣町山木屋地区と変わりません。郡山市の福島農業総合センターに至っては1.0の数値を超えています。南相馬市の山側のあるダム周辺ではまだまだとんでもない数値の放射性物質が測定されています。浪江町と変わらない数値が出ている場所が南相馬市の山林地帯、ダム周辺には無数にあります。今年の山菜採りを楽しみにしている地元の方々が道の駅で嬉しそうに話をしているのを聞いていましたが、県や市は今年も山菜採りを中止させるべきです。すでに公表していないといけません。
急 援 隊・神 戸 
〜見た聞いた録〜

2013年  3月  22日 No. 640

◇教会・付属施設情報
 仙台キリスト教ボランティア事務局会が行われました。東北大の寄附講座を通して宗教臨床士の養成についての話を聞きながらこれからの展望や課題を話し合うことが出来ました。

◇避難者・所情報
 双葉町の仮の町実現は困難という見かたを県議会が示しました。たとえばいわき市内に大規模ニュータウンを整備して新たな自治体を作ることは困難で、受け入れの市町村住民と避難者の融和を基本にして復興公営住宅を中心とする生活拠点を置くものとするということです。井戸川前町長が2011年12月に初めて「仮の町」という言葉が使われたそうですが、受け入れ側からは領土割譲を思わせるということでした。領土割譲って、同じ県内で、しかも放射能というとんでもなく生活基盤をすべて破壊するものが起きているのにそんなことを言っている首長の感覚の鈍さしか見えてきません。双葉郡の住民といわき市民で作る「いわきふたば絆の会」は自民党に町外コミュニティ(仮の町)の早期設置を要望しました。候補地としていわき市内のゴルフ場跡地を提言しているそうです。
 双葉町の伊沢町長は被曝した度合いが高いと想定される町民から優先的に甲状腺検査と尿検査を行なう方針を示しました。また全国に避難している町民を県内保養施設に招き心身の疲れを回復してもらう方針が示されましたが、県内保養施設に県外避難している人たちを戻すのは、完全に国や県の政策にのっています。福島県に戻すための甘言ばかりで、保養施設に行っても同じように福島は大丈夫ということを言い続けるのでしょうね。心身ともに疲れを開封するというよりも逆に疲れてしまう気がします。

◇生活情報
 ホットスポットを効率よく見つけられたらということで千葉市にある放射線医学総合研究所が半径30m範囲を1分間で探査できる装置を日立アロカメディカルと共同開発したそうです。4月から伊達市などで実施テストが始まります。
 避難区域内でネズミ駆除の費用を全額政府が補助することになりました。市町村が民間業者に委託してネズミ駆除を行なう場合復興庁の福島原子力災害避難区域等帰還・再生加速事業を適用して全額補助するというものです。今警戒区域内ではネズミ被害が非常に多くなっているし、ネズミの数自体も相当数増えているといわれています。一体どれだけの数が駆除できるのか想像しただけで震えがきそうですが、大事なことです。

◇地域情報
 警戒区域の富岡町と帰還困難区域の大熊町にマスクもなしに立ち入って桜の植樹を国道6号線沿いにしている「ふくしま浜街道・桜プロジェクト」に40人が参加したということです。この主催者はいったい何を考えているのか分かりません。数年後桜が咲く頃に帰ってこられるようになればという西本由美子実行委員長(NPO法人ハッピーロードネット)は責任をどう取るつもりなんでしょうか。美談の影に健康無視のむちゃくちゃな活動をしていることをどこも取り上げていません。
 今日から葛尾村が避難区域再編されました。そのために警戒区域と計画的避難準備区域の境界線に設置されていた看板やフェンスが撤去され、帰還困難区域になった野行地区への住民の立ち入りは県道浪江三春線の西側に設置されている開閉式バリケードでのみとなります。もう一方の開閉式バリケードは浪江町との境界線にありますので出入りできません(救急車、消防車、警察車両のみ)。浪江町との境界線にある道路はすべてバリケード設置となります。葛尾村の再編にはまだまだ問題が山積みです。水の安全問題があります。大半が沢の水や井戸水を使用しているために東電が負担して井戸設置とフィルター設置をするということですが、いつまでにやるのかわかりません(来年3月までという計画もあるようですが、実現は難しいといわれています。というのもどれだけの人が帰ってくるのか分からないために、どの家庭から始めていくのか設定できていないからです)。まだ営業再開をする事業所もなく、避難指示解除準備区域と居住制限区域の住宅除染が行われる予定が5月、葛尾村の約8割を示す山林除染は方針すら決まっていません。山林がすぐ迫っている住宅もいくつもあるのに山林除染の計画がないのもおかしな話です。

◇雑記多感
 昨日も朝は寒かったけれども、今朝も寒かったのです。氷点下でした。日中は4月中旬並みの暖かさになるということで温度差が問題となっています。適度な水分補給をしっかりしないといけません。
 脱原発・反原発は決してお題目ではないのです。原発はトイレのないマンションと同じと言っていたのは小出さんだったかな。東電からの賠償金が永遠に出るものではないことも含めて、生活と原発は両立しないことが今回の事故でよく分かったと思います。除染も有効な手段が見つからない、避難して生活環境がなかなか戻らない、医療などのサービスが激減していく、若い世代が戻ってこないでは地域として成り立ちません。成り立たない場所で成り立たそうとするから無理が生じるのです。国にだまされないために正しい情報が求められています。
急 援 隊・神 戸 
〜見た聞いた録〜

2013年  3月  21日 No. 639

◇教会・付属施設情報
 安食教会の献堂式と併せて千葉支区の東日本大震災追悼の祈りが行なわれました。120人以上の方々が集まり、兵庫からも播州地区から網干教会の仲森先生が、東京教区議長の木下、千葉支区長岸、北総分区から多数の先生方も集まっての手づくり感のある良い会になっていました。先月の礼拝奉仕には会えなかった教会員の方々もご家族でいらして、しかもお彼岸ということもあって横浜や佐原、普段お見えにならない方々も集まって、再会に喜びを一緒にさせてもらいました。中学生だった子が大きくなってびっくりしたり、めんどくさいから!といってベリーショートにしているご婦人が多かったりしていました。千葉で唯一基礎部分から被災して再建にたどり着いたため、内部での再建に向けてのご苦労がいっぱいあったことが話されていました。それでも新しい教会と共に新しく歴史を刻み続けていく決意を教会員の方々、特に20代〜30代の若い世代がしてくれていたことがとても嬉しかったのです。教会学校で一緒にいろんなことをやって、「教会って楽しいと思えたから、ずっとつながっている」と聞かされたとき、みなさんが笑顔で迎えてくれたとき、安食での10年間はこの方々に受け入れられていたことを感謝を持って感じることが出来ました。日帰りですが、春分の日ということも会ってもっと混むのかと思ったのですが、片道4時間半で移動できました。

◇避難者・所情報
 安食の周辺では桜が3分咲きでした。一足早く東北に桜便りをお届けするのに、道沿いの桜の幹から出ている細枝を3本いただいてきました。今日は風が強く、朝の5時ごろから氷のような雪がちらついている寒い朝ですが、仮設の集会所は春となりました。

◇生活情報
 日ごろから被災用の備えをしておくことが減災につながるということですが、緊急事態のときに買占めが起きないように協力を求めています。品薄によるパニックは通常の判断力を鈍らせます。手に入らない不安と災害の不安を同時にならないように備蓄を日ごろからしておくことが肝心です。
 今日から双葉町の「双葉ばら園」の原発事故前とその後を収めた写真展が仙台市青葉区のアエル内にある「ニコンプラザ仙台」で4月2日まで展示されます。23日には園主の岡田勝秀さんが午前10時からお昼までトークイベントが行われます。

◇地域情報
 東電福島第一原発の停電の原因としてネズミが接触したとして配電盤にあるネズミの死体を写真にして公開しましたが、今までクリーンルームでネズミが入ってくることが出来なかった場所にネズミが入り込めるようになっているということは、そとに放射性物質が漏れ出ていることを確認できるものですし、ネズミが増えている証拠でもありますし、高い放射線量でネズミが被曝して死んで接触したということもありえます。配電盤にネズミが入り込めないようにする対策はしてこなかったといいますが、仮設配電盤が外部に設置していることもあわせても、仮設配電盤へのバックアップ体制がないことにも疑問を持ちます。非常電源が喪失して今回の事態を引き起こしているにもかかわらず、仮設配電盤のバックアップ体制をとっていないことには何も学んでいないとしか思えません。また東電福島第一原発周辺の警戒区域ではネズミがものすごく増えているのです。浪江町に入り込んだときも住宅の庭でうごめく複数のネズミを確認しています。人がいない場所でネズミは増え続け、被曝し続けてあちこちに入り込んでいくのです。

◇雑記多感
 高校野球で「東北絆枠」というものが設けられているようです。しかも始球式には東北の中学生が行なうとか。開会式の司会には東北の学生が行なう・・・高校野球に東北関連が出てくるのは一部の方々(仮設でなかなか外に出かけない方も含めて)には外との接点が出来るのでしょうが、震災から3年目を向かえて現実を無視するかのように復旧と復興を前面に出して、しかも「感謝」を被災地の学生に言わせようとする大人のやり方には賛成しかねます。高校野球を道具にしているかのようで面白くありません(ゲーム内容ではなくて大会方針)。
 外国人県民のための防災ハンドブックがあります。宮城県が発行しているものですが、主な災害と対処法、備え、助けが必要なときの連絡先が書いていますが、ラジオなどで流れてくる日本語が分からないと逃げようがありません。携帯電話も制限がかかってつながらなくなるので必要な情報が日本語、中国語、英語、韓国語、タガログ語で書いているものが一冊になっています。いつも持ち歩くのでしょうか。
急 援 隊・神 戸 
〜見た聞いた録〜

2013年  3月  20日 No. 638

◇教会・付属施設情報
 今日は安食教会の献堂式と千葉支区の東日本大震災追悼記念礼拝が安食教会で行われます。千葉支区としては礼拝堂と牧師館をつなぐ渡り廊下や風呂等の水周りが壊れ、しかも田んぼを埋め立てた場所ですので地盤も沈下したりしていました。先月礼拝での奉仕をさせていただいたときには非常に立派な建物が出来ていました。集会室も台所も広くなっています。

◇避難者・所情報
 NPO法人移動保育プロジェクトは郡山市にありますが、福島県の未就学児を対象に日帰り保育で宮城県川崎町の国営みちのく杜の湖畔公園に出かけるプログラムがあります。4月6、13、20、27日、5月11、18、25日で毎回定員15名。参加費1,000円。ホームページで確認できるということです。

◇生活情報
 東電福島第一原発2号機格納容器内の温度34度、放射線量が1,000ミリシーベルト/時を超えました。7時間浴び続けると死にいたる放射線量です。そのため人の作業が出来ない状況にあるということです。不安定どころか今なお危ない状況が続いていることを露呈しています。最近多くなってきた「デス・ニュース」ですが、福島の方の話によると震災後1年の新聞を収録した記録誌を読み返すとこのようなパターンが続いてから水蒸気爆発やベント、放射能汚染水を海への放出があったそうです。昨日の1.3.4号機の電源停止と貯水タンクがいっぱいになったことと併せて考えていくと海への放出は仕方がない事態だったというストーリーを作っているとしか思えません。
 その証拠ではないのでしょうが、昨日の作業でサプレッションチェンバ(蒸気圧による原子炉の圧力上昇を抑える水冷装置のことで、格納容器下に位置しています。原子炉格納容器内の圧力が蒸気で上昇したときに、その蒸気をサプレッションチェンバに導いて冷却することで圧力を抑える。また非常用炉心冷却系の水源として水を貯蔵する役割もある)内の水の放射線分解による影響を調べるために窒素ガスを2月26日から入れていたのを、19日の朝10時過ぎに窒素ガス連続封入を停止したと発表しています。ということは窒素で満たすのではなく電源が付かないことから蒸気等が入り込むための準備をしていることを意味しているのではないでしょうか。
 停電の影響で汚染水が海に流される懸念は、3月15日から3号機タービン建屋地下から集中廃棄物処理施設に溜まり水の移送を始めていましたが、滞留水の水位が確認できないために19日10時34分から移送停止しているということ、電源停止によって止まっている設備は水処理装置、セシウム吸着装置、1号機、3号機、4号機使用済み燃料プール代替冷却設備、共用プール冷却浄化装置、3号機原子炉格納容器ガス管理システム、窒素ガス分離装置(その後供給開始:別電源により)。別電源から受けて水処理装置、セシウム吸着装置、1、4号機冷却開始されたということですが冷温停止で安定しているとはとても思えない状態が続いているのに帰還ばかり方向を向けている自治体のあり方に、県や国の姿勢に問題があります。双葉8郡を中心にホットスポットのあるところも含めると福島市、郡山市、伊達市、飯舘村、川俣町山木屋地区、南相馬市小高区も住むべき場所ではないのです。

◇地域情報
 JAグループの福島県原発事故損害賠償対策協議会は、東電に対して3月分の賠償請求から避難区域や作付け制限で耕作出来なくなった損害として2013年度から4年分の賠償を一括請求することにしたそうです。3月分で追加請求する総額28億6,200万円のうち9億7,500万円となります。農業や畜産業者の営業損害はこれまで単年度請求をしてきましたが、東電が一定の賠償額を一括請求できる包括請求方式を示したために、2013〜16年度までの請求することになります。その他の請求内容としては風評被害による価格下落分9億2,500万円、肉牛の価格下落に伴なう損害3億6,000万円などが入っているそうです。
 福島原発告訴団が強制捜査と起訴を求めた約6万7,000筆の署名を福島地検に提出しました。事故がうやむやにならないために多くの声が集まっていることを地検に武藤さんが説明にいかれました。
 福島県内の浄水場施設で貯められている汚染泥(約1万2,954トンのうち、1kgあたり8,000ベクレルを超えるものが1,008トン)の処理が出来ません。保管するテント施設にも限界がありますし、野積みにすることも出来ません。かといって中間処理施設もないままで、水道供給にも支障をきたす状態になりつつあります。そこで日本水道協会福島県支部は福島県産業廃棄物協会に受け入れを要請しました。1,008トンの基準超えは国が処分することになっていますが処分先がないために6箇所の浄水場に保管されたままです。残りの1万1,946トンを産業廃棄物業者によって処分してもらわないと、2013年度も4,160トンの汚染泥が発生すると予測していて、今年度中に搬出できないと水道供給が出来なくなるかもしれないと水道協会が訴えています。

◇雑記多感
 山林や空き地、休耕田での火災が非常に多くなって、消防車の音が絶えません。作付け前の野焼きをしているのでしょうが、遠くからも煙が広がっているのが見える毎日です。
急 援 隊・神 戸 
〜見た聞いた録〜

2013年  3月  19日 No. 637
◇教会・付属施設情報
 23日に東北学院大学押川記念ホールで14時〜16時にキリスト教カウンセリングセンター主催で「被災者に寄り添うこと〜援助のあり方を探る〜」が行なわれます。申し込み不要です。022‐264‐6410.
 今日は次期主事との引継ぎを行ないます。被災者支援センターとの関わりを含めて課題を共有していくのですが、主事は青年・学生センターだけを考えるわけにはいきません。全体的な流れの中で考えていくことを伝えることが出来ればと思っています。

◇避難者・所情報
 5月のような陽気で今日はジャンバー要らずですが、体調を崩しやすくもなっています。自己管理が求められて行きますが、体温調節が難しい高齢者の方々、ワークに行かれる方々の水分補給が大事になっています。

◇生活情報
 東電福島第一原発で1,3,4号機の使用済み燃料プール代替冷却システムが停止したとラジオから速報が流れたのは夜10時過ぎでした。夜中の段階では復旧のめどが立っていないということです。免震棟も一時停電があったようですがすぐに復旧したようです。原子炉への注水には影響がないとしていますが、どんな機械も人が扱っているのですからどこかで欠陥が生じます。使用済み燃料は十分に冷やす必要があるために水を循環させて熱を抑えることになっています。1号機には392体、2号機615体、3号機566体、4号機1,533体の燃料棒があります。共用プールに6,377体保管されていますが、そちらの冷却も停止されたようです。余裕を持って安全管理温度上限が65度ですから、原因特定が出来ずにいた場合4号機で4〜5日といわれています。いつでも危険と隣り合わせの状態なのにその危険性を報じないのは問題です。そもそも公表が3時間後というのも納得がいきません。4号機は他のプールに比べて熱量の高い使用済み燃料が多く保管されています。事故直後から危険だといわれてきていました。そもそも原因不明とか言って高濃度汚染水を海に流す口実のようにしか思えません。

◇地域情報
 放射線測定に関して福島県は東電福島第一、第二原発から半径10Km圏で実施した放射線測定を30km圏に拡大することを2013年度内に始めるというものです。空間線量率を監視する測定器の設置場所をいわき市、田村市、川内村、葛尾村、広野町、南相馬市原町区などに13箇所設置、積算線量測定器も飯舘村や川俣町山木屋地区など35地点に設置します。しかし今から設置しても空間放射線量の積算線量や空間線量を正確に測ることは出来ません。事故後からこれまでと設置後からでは全く違ってきます。ここでもまた数字のマジックを行なう予定でしかありません。
 南海トラフ地震の最悪の想定を行なっているとはいっても、原発事故のことは盛り込まれていません。最悪の事態想定に原発事故が入っていないというのは全くもっておかしな話です。実際に東電福島第一原発で事故が起きて生活が成り立たなくて避難している人が大勢いるのに、南海トラフ地震の最悪の場合に原発事故が盛り込まれていないのは、日本がおしまいであると、日本は人の住めるところではなくなりましたといえない国の事情なのでしょうか。それだけ危険なものがあるのですから、即廃炉に向けて動くべきなのです。再稼動なんていっている場合ではないのです。次に大きな事故が起きた場合、日本は本当に住めなくなってしまいます。
 減災に向けての準備が強く訴えられているということは地球規模の時間の流れの中ではすでにいつでも起こりうる状態になっていることを示しています。最低限3日分の生活が出来るように備えましょうといっています。燃料を含めて水や食糧の備蓄、ラジオ、カセットコンロ、ボンベなど自分の身は自分で守る準備が言われています。すでに忘れられつつある東日本大震災のガソリン不足で長蛇の列を数時間並んで手に入れたのは10リットルということにならないように、仕事帰りには満タンにしておくということが2011年には行われていたのですが、2012年にはほとんどそういうことがなくなっています。常備薬や長靴、バールも部屋にあるといいといわれています。あとのど飴があるといいというのが東日本大震災で避難所生活をしていた方々の経験のようです。
除染の週間工程表を地図で示したホームページ「除染情報サイト」(http://josen.env.go.jp/)ができました。不適正作業があったことを受けてのものですが、線量がすぐに下がるものではありませんし、一時的に下がっても周囲の森林からも、そして今なお東電福島第一原発からは放射線量が漏れ続けています。信頼回復のための公開といいますが今やっている除染作業自体が効果が望めないのです。

◇雑記多感
 携帯電話が止まっている!と気づいたのは夜中の3時だったりします。え?携帯って2月度請求分を支払っていなくて止まるものなの?3月度の請求がまだ来ていないのに?もしやauが工事中か何かかな、夜中だもんなと思って104にかけると「お客様の都合により・・・」って、いや、お客様の都合でなくてauのミスではないの?ということで、20日は使えないかも、です。
長田センターへのお問合せ
被災者生活支援長田センター