長田センターブログ - 最新エントリー
雨で路面が滑っていたり、霧が発生していたりと視界の悪さが目立つのが大河原から福島市内までの道といえます。
一緒に行動している東北HELPの三枝先生とは「小高区の放射線量が半端ではなくあぶない。マイクロでなくてミリシーベルトではないか」という話をしていました。南相馬市では道路わきの黒いコケの放射線量が半端なく高いことが言われ続けていました。小高地区に今入るのは、計画的避難区域解除になるのは早計過ぎることで一致しています。確かに空間放射線量は低いのですが、いるべきものの姿を見ません。ツバメ、カラスなどの鳥、ある地域では鳴いていたカエルも浪江町にはいる手前の警戒区域境界線から左に折れた田んぼを抜ける道ではまったく鳴いていません。遠くで大型車が通る音しか聞こえません。放射線量は高いところが各地に残っているところに日中戻って仕事を再開している所があります。小高区はまだまだ戻ってはいけない場所といえます。分かりきってはいますが、そこに子ども達を戻す動きをしている行政の在り方に疑問が残ります
昨日も今日も陛下と呼ばれる老夫妻のおかげで通行止めがあるので大変です。
1年4ヶ月が経って、被災者支援の活動も初動支援や支援物資配布という形もまだ要請は残ってはいますが、自立再建やまちづくり参画、仮設住宅やみなし仮設でのケア(お茶っこ)となってきていました。さらにお茶っこ(サロン)も管理運営を地元住民に委託する形をとり始めているところもあります。東北教区被災者支援センターは被災者支援の形を当初から他の団体とは違う「寄り添い型スローワーク」を行ってきていました。仮設住宅との関わりでは「当初から」とは必ずしも言えませんが、それでもじっくりと同じ人が関わり続けることの大切さを教えてくれています。視点は先を見据えて今から何をすべきか、留意点は何かを抑えることで「共に、一緒に」歩んでいくスタイルをとっているといえます。徐々に増えていく地域での運営の時には前面、時には陰に回ってのスローワークこそが東北の地域に必要な関わり方ではないかと思います。阪神大震災や中越地震のボランティアノウハウで形作りをするのではなく、この東北の地に(といっても範囲が広い)見合う各地域に密着した働きかけが重要なのです。被災地から離れたところで「もういいのではないか?」「他のボランティア団体は撤収に向けてシフトチェンジしているから」という声が出てくると思います。それは外見上のことであって、市町村各自治体でも混乱からようやく動き出そうとし始めている段階でしかありません。しかも最終的には震災弱者と呼ばれる人たちにしわ寄せが来てしまっているのが現状です。その意味では先を見据えての自立再建や街づくりに地元の方も含めて参画し、実行していく人材育成が必要となるのです。忘れられたということのないように、継続し続けていくための被災者支援センターと、そこで働くスタッフの意思疎通、いろいろな場所で活動している方々の支援のノウハウと組織作り、広い視野と展望、情報の共有化と収集に関してのブックレットを視野に入れながら9月以降の活動を見据えつつ、現在の活動からそこまでどうつなげていくのかが問われているのだと思います。
県境の農家の方が作付けを今年はするのかしないのかで割れているとのことでした。福島側が見送ったのに県が違うからといって隣接している場所は大丈夫とはいえないのが放射能です。放射能は「仲間」をも分断していきますし、その大人の姿を見ている多感な青少年達に暗い影しか落としません。
ボランティアの人数が少ない今から準備して、梅雨で作業が出来ないときに取り掛かれるように、ワークマニュアルや災害復旧に関わるときの時期的な経緯、視点と視野の持ち方、情報、被災者とのかかわり方と留意点、「丁寧と遅くは違うこと」、3ヵ月後をイメージしながらコーディネートしていくことなどを書いたものを作ったらいかがでしょうか?というか、必要になると思うのですが・・・。
人間正直が一番です。一番なんですが何でも正直に話して相手に不快な思いをさせることもあります。たとえば仮設住宅でいつもお世話になっている方がプランターに堆肥を混ぜたほうが言いという申し出をされ、わざわざ家に戻って堆肥を車に乗せて持ってきて、土に混ぜようとしてくれています。買ってきた土の袋には肥料がすでに入っているもので、「植えて40日後に追肥と書いているから、今回は混ぜていません」と、運んでくださり、堆肥を混ぜようとしてボランティアの人と一緒に土いじりをしながらコミュニケーションをとろうとしてくれていた方に面と向かって話したんだそうです。若さもあるのでしょうが、持ってきてくださった方は「プロ」の農家です。離れたところでグリーンカーテンの柵を組み立てていたので、所々しか耳に入ってきませんでしたが、「しまった」と思って顔をあげたら、農家の方は苦笑いをされていました。そこは配慮するべきところであって、少しだけ混ぜさせてもらって、残りは40日後に追肥にさせてもらいますとか言えたらよかったのにと思ったのですが、本人に悪気がない分だけどう伝えていいかもないままになってしまいました。
