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長田センターブログ - 最新エントリー

 

急 援 隊・神 戸 
〜見た聞いた録〜
 
2012年  5  16日 No. 376
 
◇教会・付属施設情報
◇避難者・所情報
  「さんさ亭」という有名な温泉施設に七郷中央公園仮設住宅の方が約20名ほど昨日の午後に出発しました。1泊2日ですが、行かない人も当然います。行かない人の言い分によると、着いて風呂入って、夕食のご馳走食べて、寝て、起きて、朝食食べて帰るだけでは休んだ気にならない。どうせいくなら2泊だな・・・。ということで、今日は残った方とのラジオ体操になります。
 
◇生活情報
  福島県南相馬市立総合病院は11月から3月までの第2回目の検査結果報告で、放射性セシウムの未検出(検出限界10ベクレル以下)の割合について、10月までの時点で中学生以下67.7%、高校生以上31.1%だったが、3月には中学生以下99.2%、高校生以上90.1%になったと報告した。体内に取り込まれたセシウムが順調に排出され、体重60kgで1キロ当たり4ベクレルの計算となるそうですが、内部被曝量も確かに問題ですが、それよりも内部被曝の起きる環境に子どもを居続けさせることのほうが問題だと思います。
 
◇地域情報
 南相馬市小高区でのボランティアを受け入れている団体は、せめて40代以上と制限をするべきです。原町区仲町ボランティアセンターによるとゴールデンウィークには延べ800人が集まったとしていますが、連休明けは1日10人前後に減ったと報告されています。現在どこのボランティア団体もそんなものですが(被災者支援センターも同様)、派遣依頼はあるのに人手が足りないことが深刻だというようなことを仲町ボランティアセンターのスタッフがインタビューに答えていました。人手不足という他の地域の課題と、小高区を一緒にしてはいけないのです。3月末まで計画的避難準備区域に指定されていた地域で、ほとんど主要道路以外手付かずの状態となっている小高区にボランティアを受け入れて派遣するのは団体として無責任すぎます。各地に驚異的な数値のホットスポットが点在しているのに、ガイガーカウンターで派遣先の数値を測定しているのかどうかも分からないし、もし測定していても公表していません。空間線量がその区域で一律化しているかのような錯覚を与える毎日の測定値の公表なんて無意味なんです。ボランティアを受け入れるときに被曝のリスクがあるけれどもそれでもいいのかを確認もせずに受け入れようとするところに「悪意」さえ感じてしまいます。これから暑くなってくるのでゴム手袋ではなく軍手で済まそうとする人も出てくるでしょうし、プリーツマスクで済まそうとする人も出てくるでしょう。小高地区の崩れた家屋から、黒い藍藻類から、家の庭から、驚異的数値が検出されていますが、公表されていません。小高地区で40代以上のリスク承知で、しかも装備の万全(限界はあるが)で保険の入っている方に、ボランティアセンターはせめてバッチ型の積算量計を全員に配るぐらいのことをするべきです。というか、僕はまだボランティアを受け入れる場所だとは思っていません。
 
◇雑記多感
 広島のホテル火災は起こるべくして起こったといえます。積極的に指導すべきだったと回答する市、立ち入り検査の数が増えてごてになってしまったという消防署、金がかかるので設備投資は難しいとするホテル側の3者の言い分をニュースで見ていて、利用者の安全は無視されているのです。過去にも大きなホテルでの火災事故があったにも関わらず、消防法の改正が行われているのにもかかわらず起きた今回のホテル火災は、今の福島の構図と似ています。住民無視の政策、県や地方自治体による監視、安全神話を盾としていたために行わなければならない防災意識の希薄による整備不足です。利益追求のために住民にしわ寄せがあってはならないはずなのに、現実は生きること自体を出来なくさせてしまっています。怒り、悲しみ、悔しさを出すことはみっともないことではありません。他の人が静かにしているからでは済まされません。せめて賠償請求だけでもと思ってもいつまでも長々と交わしている対応は活力と未来を奪っていくことにしかなりません。生きる活力を奪われた人の先は引きこもり孤立するか、自殺の道が大きくなってきてしまいます。原発事故が原因の自殺者の調査が始まりますが、どんな形であっても直接間接的に関わっていることは間違いないのです。

 

急 援 隊・神 戸 
〜見た聞いた録〜
 
2012年  5  15日 No. 375
 
◇教会・付属施設情報
 5月22日〜23日に仙台で宗教者円卓会議が行われ、それぞれの宗派で行われている被災者支援の働きの共有化と被災者のケアに宗教者としてどのように関わり続けていくのか、その取り組みの実例を聞く場が設けられる。
 
◇避難者・所情報
  気仙沼市にある西中才地区の仮設住宅付近にはJR大船渡線の西側には国有林が広がり、ニホンカモシカが頻繁に目撃されているということです。この線路は現在使用されていません。仮設住宅には今のところ被害はありませんが、生活環境の変化で里にまで出没したニホンカモシカが餌を求めて仮設住宅や畑を荒らさないように気をつけないといけません。共生できるかどうかはこれからの課題になると思います。でも宮城県にニホンカモシカっているんだなぁというのが率直な思いです。大崎市でも目撃情報が多数寄せられているというし、一度は会ってみたいのです。
 
◇生活情報
  福島県は18歳以下の子どもの医療費を無料化することを10月1日からはじめることを正式に決定した。子育てしやすい環境を整備して人口減少を食い止めたいということですが、人口減少を食い止めるためではなく子どもの健康を守るためにということが第一義でないといけません。すでに現在小学校3年生までの子ども達は無料となっていますが、避難者の18歳以下の子ども約3万109人(県外避難者は1万7895人)が対象となります。福島県の18歳以下の子どもの59.4%と半分以上が県外避難していることになります。市町村別では南相馬市5606人(県内1969人、県外3637人)、いわき市3641人(県内1475人、県外2166人)、浪江町3298人(県内1879人、県外1419人)、福島市3174人(県内24人、県外3150人)、郡山市2801人(県内23人、県外2778人)二本松市316人(県内3人、県外313人)、伊達市428人(県内3人、県外425人)、川俣町242人(県内169人、県外73人)、広野町970人(県内707人、県外263人)、楢葉町1210人(県内942人、県外268人)、富岡町2597人(県内1629人、県外968人)、川内村279人(県内204人、県外75人)、大熊町1896人(県内1285人、県外658人)、双葉町1130人(県内472人、県外658人)、葛尾町195人(県内173人、県外22人)、飯舘村1001人(県内881人、県外120人)の子ども達が避難していることになります。福島県全体の避難(仮設住宅、みなし仮設住宅なども含む)は現在約16万人で、そのうち2割近くが18歳未満の子どもとなります。県外避難者全体の約3割が18歳未満の子ども達となっていますから、子どもを放射線被曝から守りたいという思いが強いことが分かります。しかしもっと早く対応するべきです。県外避難者も出たくて出たわけではありませんし、県内避難者も好きで残っているわけではありません。子どもを最優先に考えるならば福島県の浜通り、中通りは居残る場所ではないのです。避難状況を見ていると、大きな市では県外避難していることがよく分かります。情報量の違いか?
 
 地震のときに携帯電話がすぐに使えなくなるためメールも震災直後は安否確認等で集中してしまってなかなか使えません。そこに政府や自治体から津波避難場所のお知らせメールが来たとしても届くかどうか分かりません。災害時に全部の携帯会社が配信ストップ、行政あるいは地方自治体情報最優先での配信システムを作るということも無理な話です。逃げているときに携帯からのメールに気付くかどうかも不安視されています。避難場所への道路事情なども把握できない状態で本当に避難場所案内をメールで伝えることが出来るのかが今後の課題となっていくと思います。
 
◇地域情報
 浪江町請戸地区をはじめ、東電福島第一原発から半径8km圏内に約500人体制で行方不明者の一斉捜索が昨日行われました。福島県では現在行方不明者は214人(請戸漁港付近では31人)で、特に沿岸部を中心の捜索をしています。浪江町にはいるときの中継地点となっているのが南相馬市小高区の消防署や公園です。機動隊バスや特殊車両が20台以上止まっていますし、防護服を着た人たちがたくさんいました。しかし小高区は計画的避難準備区域を解除されたというものの0.29マイクロシーベルト/時と空間線量は低いといえば低いのです。低いのですがホットスポットは半端なく高いのです。以前より南相馬市内で見つかっている黒いコケのような藍藻類の一種からは近寄れないぐらいの放射線が検出されています。申し訳ないですが近寄ることは怖くて出来ませんし、測定をすることも出来ません。藍藻類が目に付いた(約3m)所から       ガイガー数値の針が一気に振り切っていきますから、3マイクロシーベルト/時は軽く超えています。慌ててそこから離れて帰りにスクリーニング検査を南相馬市役所で行って帰ることになります。
 
 今年の山菜は出荷できないにもかかわらず、直売所で販売しているのは何故でしょうか?と、疑問を持ちながら、「どこで採れたものですか?」と聞いてみると、市場で買ってきたもので九州産だから大丈夫だよと話していたのは福島市荒井(ゑびす庵近く)から山のほうへ少し進んだ道沿いの直売所にいたおばちゃんです。しかし九州産にしては産地を書いたパックもないんだけどなぁ・・・。と思っていましたので、今年は山菜が取れなくて残念ですねと話していると、「そうそう、ゴールデンウィークからがここいらの山菜が取れる時期だから」ん?じゃあ、やっぱり九州産ではないのでは?と思いつつも売っている山菜の食べ方を聞きながら、コシアブラとタラノメは天ぷらにすると美味いといって、ざるに山積みされたコシアブラとタラノメを見せてくれました。九州にコシアブラってあるのかな?山菜は買わずにジュースとパンを買ってその場を後にしました。
丸森町耕野地区ではタケノコが出荷停止されています。収穫物を味わうことは出来ないがタケノコ掘り体験をしようという体験ツアーが企画されているそうですが、竹林にはたくさんの枯葉などがあって危険なのでは?と素人ながら思ってしまいます。タケノコが取れないけど放置するわけにも行かないから、体験ツアーで来た人に掘ってもらって竹林を維持しようということですが、年齢制限を設けることや装備に関してしっかり伝える等をしないといけません。
 
◇雑記多感
 車の運転には気をつけよう!と思える事故が最近頻発しています。こちらが気をつけていても起き得るかもしれない意識を持っていきたいのです。今朝も国道4号線を福島方面に向かっていると、大川原町で車4台の玉突き事故がありました。警察と救急車が来たばかりでしたが、帰りに逆方向を仙台方面に向かっていると、その事故現場では検証がなされていたので渋滞していました。

雨で路面が滑っていたり、霧が発生していたりと視界の悪さが目立つのが大河原から福島市内までの道といえます。 

 

急 援 隊・神 戸 
〜見た聞いた録〜
 
2012年  5  14日 No. 374
 
◇避難者・所情報
  陛下と呼ばれる老夫妻が若林区伊在の荒井小予定地仮設住宅(193世帯381人)に午前中来るということで、奥山市長が七郷市民センターで仮設状況の説明をしてから現地に「お見舞い」に行ったそうですが、中に住んでいる方から聞いたところによると、集会所に入れるのは自治会長、副会長2名、市の推進課臨時職員2人、ボランティア2人で、仮設の窓はカーテンを敷いて中が見えないようにすること、当日は午前中の洗濯を控えること、入居者は防風入り口前で各世帯代表一人が「通過する」仮設と集会所の間にある通路1つに並んでおくことが通達されていたらしいです。集会所裏の駐車場は前後2列分が昨日から駐車禁止となってロープが張られていました。こんなので「お見舞い」といえるのでしょうかね。テレビのインタビューで小学生ぐらいの女の子が困った顔をして感謝の言葉を吐いていましたが、普段通りの生活の姿を見せないというのは「お心を煩わせない配慮」とでも言いたいのでしょうか。
 
◇生活情報
  福島市内の小学校で土曜日から運動会が行われていますが、時間短縮と健康配慮してマスク着用での運動会となりました。でもマスク着用して健康配慮してまで屋外で運動会をするという感覚がよく分かりません。特に土曜日は風も強く、頻繁に風で土ぼこりが舞わないように水をまいていたようです。子ども達の夢中になっている姿を通して福島も頑張っていることを見てほしいと三河台小学校の佐久間校長がインタビューに答えていましたが、子どもをダシに使ってくださいますな!と思ってしまいます。不自然なマスク姿に不自然な格好(長袖長ズボン、靴下は長ズボンの上に被せて履く、帽子着用)で、誰が誰やら見分けがつかない姿での運動会は「異様」です。
 
 川内村で来年の作付け再開に向けて試験栽培がボランティアを含めて50人で行われたそうです。手植え作業で30箇所に行われるということですが、1960年代に姿が消えた「がじ引き」に沿って横一線に並んで行われたそうです。昨年も収穫は検査基準値限界以下(ND)だったそうですが、今年も収穫は出荷せずに廃棄となる見込み。計300アールでの実験は単なる実験ではなく、2年も休耕にすると田んぼは用水路の損傷が激しくなり、一から作るのに数年かかることを懸念しての実験となっているそうです。2800人の川内村人口の約2割が戻ってきてはいますが、それでも人のほとんど姿が見えない村が川内村です。
◇地域情報
  福島県では仮設入居(みなし、公営住宅も含む)3万9873戸、9万7599人が現在も生活しています。仮設住宅1万3933戸(3万2667人)、みなし仮設2万5532戸(6万3580人)、公営住宅408戸(1352人))。県外避難者6万2736人となっていますが、県内自主避難者はみなし仮設住宅扱いされていませんので、県内自主避難者の数の把握を開始するとみなし仮設入居者の数は3万戸近くなると予測されます。
 
 本宮市は行政経費が昨年度除染対策、ホールボディーカウンター、避難者支援費など3億728万円になったとして、東電に損害賠償を請求した。福島県内の市町村で損害賠償を行ったのは福島市、双葉町に続いて本宮市となる。ただ福島市も双葉町も現在まで支払われていない。
 また川俣町の味噌納豆業者が東電福島第一原発事故の影響を受けて売り上げが大幅に減ったとして3120万円の損害賠償を東京地裁に起こし、東電側は請求棄却を求めたそうです。東電への賠償請求が法廷に持ち込まれるのは珍しいとしていますが、川俣町山木屋地区の味噌納豆業者は福島県産の大豆を使い製造を行っていたそうです。それが給食センターのあった飯舘村に納入することになっていましたが、昨年の計画的避難区域に指定されため売り上げが激減したので、廃棄を強いられた製品の損害分を賠償してほしいと求めているが、東電側は損害額の算定方法等を争う姿勢を示したとしています。
◇雑記多感
 今日はエマオで名古屋のAHI(アジア保健研究所)の主任主事であり名古屋NGOセンターの理事でもある中島隆宏さんとお会いしました。中島さんとは一昨年の中部教区中高生クリスマス会のときにお話をしていただいた方です。久しぶりにお会いできて良かったのですが、短い時間で次に移動して行きました。

 一緒に行動している東北HELPの三枝先生とは「小高区の放射線量が半端ではなくあぶない。マイクロでなくてミリシーベルトではないか」という話をしていました。南相馬市では道路わきの黒いコケの放射線量が半端なく高いことが言われ続けていました。小高地区に今入るのは、計画的避難区域解除になるのは早計過ぎることで一致しています。確かに空間放射線量は低いのですが、いるべきものの姿を見ません。ツバメ、カラスなどの鳥、ある地域では鳴いていたカエルも浪江町にはいる手前の警戒区域境界線から左に折れた田んぼを抜ける道ではまったく鳴いていません。遠くで大型車が通る音しか聞こえません。放射線量は高いところが各地に残っているところに日中戻って仕事を再開している所があります。小高区はまだまだ戻ってはいけない場所といえます。分かりきってはいますが、そこに子ども達を戻す動きをしている行政の在り方に疑問が残ります

 

急 援 隊・神 戸 
〜見た聞いた録〜
 
2012年  5  13日 No. 373
 
◇教会・付属施設情報
 学生センターの新歓バーベキューは愛宕大橋の下で強風の中行われました。川の水も少なく、参加者も約30人と昨年より多い参加者となりました。今年一緒に学生センターのスタッフとなった小野なおみさんは集まったみんなと積極的に話しかけていました。特に初めて参加した人が多かったので、必死に名前を覚えようとガムテープにマジックで名前を書いた「名札」を通して、名前を呼んで話しかけていました。バーベキューでは着火剤で直接炭に火をつけようとしていたので、そうではなく薪を細かく切ったものに新聞紙半分を丸めたもので、着火剤よりもすぐに火がつき、よく燃えることを伝えたり、火力調整を大学生の学生スタッフに教えたりしていました。初の試みでビデオカメラでの撮影も行ったり、レクではフルーツバスケット、だるまさんがころんだをしていたり、最後には残り火でマシュマロを焼いて食べ、4時に終わりました。その後5時からエマオ石巻と仙台の合同スタッフミーティングにも参加して、笹屋敷での「エマオ・ファーム」企画は仮設住宅や地域の保育施設などと連動して行っていくことが確認されました。
 
◇避難者・所情報
  
◇生活情報
  南相馬市で62世帯173人が明日東電損害賠償増額を求めるために原子力損害賠償紛争解決センターに若い仲介手続きを行います。対象期間は震災後から今年3月末まで、請求総額は不動産などを除いて約10億円となります。また南相馬市原町区の区長や自治会長の「ひばり地区復旧復興対策協議会」が、7月末までに南相馬市内660世帯約2100人が集団申し立てを行う予定となっている。避難の有無や形態に関係なく一人35万円の精神的苦痛に対する賠償を柱に生活費の増加分を請求することになります。また避難時に親類宅や知人宅に宿泊した際の宿泊費一人5000円も新たに求めています。
 
◇地域情報
 大熊町民への政府説明会が郡山市で行われましたが、最終処分場を福島県外にという思いは個人的にも政府の基本姿勢にもあると説明していたそうですが、町民からは最終処分場がどこに設置され建設されるのかが決まっていないのに、中間貯蔵施設を大熊町に建設するというのは納得いかない、精神的苦痛がつき10万円は納得いかない、地元にはもう戻れないという声が多く出ていましたが、これから大熊町の住民が多く避難しているいわき市や会津若松市でも同様の説明会を行うそうです。 
 
 今年の相馬野馬追は7月27日〜29日となりそうです。その相馬野馬追を盛り上げるために、周辺の水田にヒマワリを植える「野馬追の里ひまわりプロジェクト」で、昨日はボランティア約200人が参加して相馬太田神社周辺の水田に(稲作の作付けを今年断念した水田)で除染をかねてヒマワリを植えることにしたということですが、ヒマワリの種に吸着する効果はあまり見られません。それよりもボランティア団体でマスクもなしに植えていることのほうが心配です。そしてヒマワリの花が咲いているときにはいいかもしれませんが、枯れた後抜くのでしょうか?それとも昨年のようにそのまま放置するのでしょうか?ちゃんと咲いた後の処理の仕方も計画しておくべきです。今後約20ヘクタールにヒマワリの種を植えていくそうです。
 
◇雑記多感
 2008年5月12日は四川大地震でした。4年が経っても悲しみはいえないというのは、東日本大地震でも同じなのでしょう。14ヶ月を過ぎて前向きに生きようとしている人も、今直その気持ちになれない人も、一緒になって生活しているのが仮設住宅と言えます。今日は午前中に仙台市民ハーフマラソンで通行止めにしている間に、陛下と呼ばれる老夫妻が若林区荒井小予定地にある仮設住宅にやってくるそうです。朝5時にその前を通過したら、集会場に近い駐車場2列にロープ規制がされていて、車は一台も止まっていません。よく見るとバックしないように、ぐるっと1周して出て行くようになっていました。泊まりでの移動は昨年10月以来だとかで、仙台では市民ハーフマラソン前夜祭のように、夜の町に人が溢れている映像が流れていました。

 昨日も今日も陛下と呼ばれる老夫妻のおかげで通行止めがあるので大変です。

 

急 援 隊・神 戸 
〜見た聞いた録〜
 
2012年  5  12日 No. 372
 
◇教会・付属施設情報
 本日は学生センターの新歓イベントとして河川敷でのバーベキュー大会を行いました。昨年行った場所が護岸工事のためにどうかとは思いましたが行いました。
 
◇避難者・所情報
  荒浜地区に企業が建てた養液栽培のトマト工場で収穫が行われています。広い施設で出来たトマトは「サイゼリア」というイタリアン系ファミレスでサラダ等に使われるということで、連休後には復興トマトとして宮城では力を入れているそうです。その養液栽培のトマトを地域の方にも届けたいとして5月4日の笹屋敷でのイベントや先日は七郷中央公園、荒井2・7号公園、荒井小予定地仮設住宅にトマトが大量に届けられました。いただいて食べたばっちゃんたちの感想は「硬い」「トマトの味がしない」「完熟させてねっちゃ」と散々なものでした。農地を提供して協働で働いている方でさえ「うまいと呼べるしろもんでねぇ」というほどです。本当においしいトマトを知っているから、土のありがたみをよく知っているから出てくる素直な感想でした。
 次に持ってきてもらっても家に持って帰るか?と誰かが問いかけると「いらねっちゃ」といいながらも「ありがたいんだけどね・・・」とフォローになっていないフォローをお互いにして、どこのトマトがおいしかったか談義が始まりました。
 
◇生活情報
 二本松市小浜にある渡辺養蜂場は飛び入りで行っても事務所には人はいません。あらかじめ連絡していかないと、蜂箱を花の北上とともに設置場所を夜間移動するために家に戻らないときもあるそうです。そんな渡辺さんの天然蜂蜜にはアカシア、赤アカシア、仲秋の百花、柿、山桜、りんご、蕎麦があります。今の時期が一番巣作りが活発で2月には3000匹だった蜂箱には5万匹になり、ようやく蜂蜜が集まっていくのだそうです。その中でお勧めになっているのがアカシアです。さらりとした癖のない味わいは人気?1だそうです。一番いいのは空腹時にスプーン1杯をそのまま食べ続けていくことだそうですが、なにより天然蜂蜜は自然の殺菌剤とも言われているのだそうです。抗菌作用があっておいしいのです。プロポリスは別名蜂ヤニとも呼ばれ、木の芽や樹液からヤニ部を唾液と混ぜて作り出すもので、持ち運びが簡単なアメとして加工されています。その他にも蜜蝋はミツバチの巣で貯蔵した蜜の保管庫に壁や蜂の幼虫を外敵から守る仕切りとなっていて、ミツバチの油として肌や唇のがさつきに効くクリームになっています。その渡辺さんの息子さんから聞いたのが「薬」という漢字のことです。「薬」は「花」と「木」からミツバチが集めてきたものが語源となっているとかで、確かに漢字を見ると「草かんむり」と「木」の間の部分がミツバチの姿に見えなくもありません。ミツバチはミツバチの作り出す甘い蜜に元気をもらいます。今は作らなくなった「スズメバチの焼酎漬」は少し前までは人気があったそうです。
 ミツバチの生存期間は63日、卵からミツバチになるまで21日、働き蜂としての研修期間が21日、花の蜜をとる作業を残りの日々行うというものです。女王蜂は3〜4年生きるのだそうですが、そこには若蜂から与えられ続ける蜂蜜とローヤルゼリーを混ぜたものを食べ続けることが長生きにつながるというのです。現在巣箱の数は200個用意されていますが、ビニールハウス内の巣箱からひっきりなしに飛んでいく蜂を後にして、巣箱チェンジ(女王蜂の引越しと、それに続く若蜂の引越し)をさせるのは夜間作業、蜂蜜が満タンになった状態の巣箱3kg近くなります。それを手回しの分離機に入れて蜜を取り出し、細かいメッシュで不純物を取り除く作業ではじめて純度100%の天然蜂蜜となります。
 
 宮城では復旧工事を急がせるあまりに労災死傷者(51人中、死者3人)が今年1月から4月までの4ヶ月で前年比で49.8%増えていることがわかりました。昨日七郷中央公園仮設住宅に向かう途中で地下鉄工事をしている6丁の目交差点では鉄骨を強力磁石で吸着させて引き上げる作業中に高さ3〜4mから外れて落ちる場面を偶然ながら目撃しました。というか斜め前で落下事故が起きました。人は下にはいませんでしたが、もう少し鉄骨が道路面に出ていたらと思うとヒヤヒヤものです。あんなの降ってきたら愛車軽トラではひとたまりもありません。経験者が多数というよりは契約社員の多い建設業では安全管理と確認作業が徹底できないのでしょうか。
 
 震災関連死では、震災直後は岩手、宮城が多かったのに、震災1ヵ月後以降は福島が半数以上という結果を復興庁は昨日発表しました。東電福島第一原発事故から見通しの立たない避難生活がストレスとなっていることは間違いありません。岩手や宮城は津波による被災で肺炎や呼吸器不全、避難生活でのエコノミー症候群などによる脳疾患も多かったようです。しかし約16万人が県外に避難している福島県では震災後1ヶ月ごろから情報が入ってきて自分達の生活の見通しが立たないことが長期の心労ストレスとなっていること、66歳以上の方が多いことから、孤独によるものも深く関連していると話しています。回覧板の必要性を訴えているのは浪江町の避難者で出来ている二本松市の岳下仮設住宅です。回覧板を手渡ししていくことでコミュニケーションを強くしていくことが出来ると実践しておられます。
 
◇地域情報
 岩手でも種山高原と肝沢牧野に含まれる放射性セシウムが牧草基準値を超えた(1キロ当たり100ベクレル)を超えたために今年度の放牧を見送ることになった。種山高原では100ベクレル以下は103ヘクタールのうち28.9%、肝沢牧野が103ヘクタールのうち33.5%で敷地の3分の2が基準値を超えていることになります。今後は乾燥牧草への切り替え(全農からの他府県のものを購入)と説明、除染作業等と仕事が増えていきます。
 
◇雑記多感

 1年4ヶ月が経って、被災者支援の活動も初動支援や支援物資配布という形もまだ要請は残ってはいますが、自立再建やまちづくり参画、仮設住宅やみなし仮設でのケア(お茶っこ)となってきていました。さらにお茶っこ(サロン)も管理運営を地元住民に委託する形をとり始めているところもあります。東北教区被災者支援センターは被災者支援の形を当初から他の団体とは違う「寄り添い型スローワーク」を行ってきていました。仮設住宅との関わりでは「当初から」とは必ずしも言えませんが、それでもじっくりと同じ人が関わり続けることの大切さを教えてくれています。視点は先を見据えて今から何をすべきか、留意点は何かを抑えることで「共に、一緒に」歩んでいくスタイルをとっているといえます。徐々に増えていく地域での運営の時には前面、時には陰に回ってのスローワークこそが東北の地域に必要な関わり方ではないかと思います。阪神大震災や中越地震のボランティアノウハウで形作りをするのではなく、この東北の地に(といっても範囲が広い)見合う各地域に密着した働きかけが重要なのです。被災地から離れたところで「もういいのではないか?」「他のボランティア団体は撤収に向けてシフトチェンジしているから」という声が出てくると思います。それは外見上のことであって、市町村各自治体でも混乱からようやく動き出そうとし始めている段階でしかありません。しかも最終的には震災弱者と呼ばれる人たちにしわ寄せが来てしまっているのが現状です。その意味では先を見据えての自立再建や街づくりに地元の方も含めて参画し、実行していく人材育成が必要となるのです。忘れられたということのないように、継続し続けていくための被災者支援センターと、そこで働くスタッフの意思疎通、いろいろな場所で活動している方々の支援のノウハウと組織作り、広い視野と展望、情報の共有化と収集に関してのブックレットを視野に入れながら9月以降の活動を見据えつつ、現在の活動からそこまでどうつなげていくのかが問われているのだと思います。

 

急 援 隊・神 戸 
〜見た聞いた録〜
 
2012年  5  11日 No. 371
 
◇教会・付属施設情報
毎月11日2時46分に行われている追悼の祈りは14回目になります。今回はビデオカメラで録画してユーストリームで中継もあるとのことです。全国からボランティアに来ている方々にも同じ思いを届けたいということですが、前回初の試みで行われた笹屋敷でのすずめ踊りがライブ中継は出来ていましたが、録画されていなかったために後日に見ることが出来ませんでした。今回は録画していくということです。ただ、あいにくの雨ですので、どこで行うのかよくわかりません。
 
◇避難者・所情報
  
◇生活情報
  石巻市で仮設住宅のトラブルに即時対応しようと専用コールセンターを開設しましたが、5月に入って害虫やネズミの駆除依頼が約90件きています。仮設住宅のネズミ問題は深刻で、七郷中央公園、あすと長町でも話を聞くと深刻な問題として挙げられているそうです。また水周りや黒かびの問題もでてきています。今まで対応できなかった分を補いたいといっていますが、追い炊き機能の浴槽取替え、倉庫設置、ビニールホースの水道管の取替え、天井部分のさびや雨漏り、床下のひずみ・・・。即応できない事態は変わらないのではないかな?と思ってしまいます。
 
 仙台市教育委員会は全小中学生約8万人を対象にストレス調査を行うことを決めたそうです。昨年度に小中学校58校の約100人が被災による不安やPTSDに似た症状を訴えた報告を受けての対応となります。また教師向けの心のケアに関するマニュアルも作成するとのことです。
 
◇地域情報
 明日から福島市立51小学校で順次屋外運動会を開催するということです。放射線の影響を懸念して時間短縮して行うということですが、郡山市で校庭の放射線量が下がったとして屋外活動を解除した後にホットスポットがいくつも出てきて慌てて「除染」を繰り返しています。福島がどうして安全などといえるでしょう。子ども達の心身発達に大切な行事としていますが、それよりも大事なのは健康です。少なくなったとはいえ、まだ東電福島第一原発から放射線は放出され続けていることをわすれてはいけません。そんな地域の校庭で運動会を行うというのは間違っています。誰のための運動会なのでしょうか。本当に子どもたちのことを考えるなら地域によってできないところもあることを決断することです。一律に開催するのは解せません。
 
 会津に避難している南相馬市、富岡町、浪江町、大熊町の住民有志が、自治体の枠を超えて連合組織を作る初会合が行われました。6月中旬に組織設立を行い、賠償や補償問題、孤独死を少しでも減らすための課題解決に協力していくことを目指すもの。組織名称は「20キロ圏内原発事故被災者相双の会」となり、約400人の規模と成る見込み。これまで各自治体ごとに行ってきた国や東電への要望をより大きな声で行っていくことになります。
 
 道の駅ふくしま東和に入っている二本松市の東和地域グリーンツーリズム推進協議会が主催している農業体験や農家民泊などの企画を行っていますが、施設22箇所(農家民泊施設7箇所、交流施設15箇所)には個性的な方言の看板でお出迎えをしています。問い合わせは道の駅ふくしま東和(0243−46−2113)まで。
 
◇雑記多感
 昨日は午後から新免先生と仙台市太白区にある「あすと長町」仮設住宅にミシンと生地を少しお届けしました。ミシンをお届けすると役員の遠藤さんから「除湿剤ですか?」と言われました。そうなんです。今除湿剤が切実な問題として必要なのです。東北の春は湿度が高く、雨が降ったりやんだり、曇りの日が多いのだそうです。外に洗濯物を干しても1日で乾く日が少なく、結局は室内干しになってしまいます。湿度が高いとかびが増えてきます。あすと長町の仮設入居第1号の氏家さんのお宅にお邪魔してお茶をしながら、いろんな課題をお聞きしていると、現自治会長の飯塚さん、前会長の鈴木さんも氏家さんのお宅に集まってきました。仮設住宅の集会所ではなにやら苦情を訴えている方がいて落ち着いて話が出来ないということで氏家さんのお宅にお邪魔することになったのですが、仮設内をウロウロしている(ようにしかみえない)市が委託しているパトロール(区を飛び越えている)が10時から4時までいるのだそうですが、この方達が昼間回っても情報を「個人情報だから」と共有しません。仮設入居者との関係も薄く、信頼関係も築けないために、役員達からは「いらない」との声が大きくなっています。あれで有給というのは信じられない、雇用対策の一環かもしれないが、お金をもらっている以上は仮設入居者に配慮した活動をするべきとの声が多いのです。情報の共有がないために全く事情がつかめないことと、これまで何度も兆候があったのに、情報の引継ぎがないために悲しい出来事(息子が母親を刺殺)がつい最近起きてしまいました。「首に包丁が刺さっている姿なんて一生に一度だって見ることがないと思っていたのに・・・」と、以前から相談が寄せられていたにもかかわらず引継ぎがないために起きた悲しい出来事を、もう二度と起こしたくないという思いが市の委託した団体への不信につながっているのです。17日に4者協議(市、区、自治会、社協)で行うそうです。またその日は氏家さんのお宅に宮城放送が追跡取材とインタビューをしていましたが、台所でのインタビューでした。僕達が部屋の一室を「占拠」して、あれこれ不満を口にしていたとき、記者が「少し静かにしてください」といわれつつ、それでも小声がいつの間にか普通の声でまたワイワイしていました。きっとインタビューでのコメントはほんの少しで、あとはナレーションになるんだろうなぁ、だって行政批判しまくっていたから!と笑って話していました。氏家さんというおばちゃんは、細身ではありますが石巻市の立町復興ふれあい商店街の「かしまし娘」の一人に数えられている「ちゃきんの佐藤さん」によく似ています(容姿もだけど口調や態度や発想が)。
 この個人情報が壁となって「2次犠牲」の関連死が後を絶えません。また原発事故との関連による自死の取扱が定まっていない現実があります。東日本大震災に関連する自殺者数の集計を始めた昨年3月から6月までに見つかっただけで岩手20人、宮城22人、福島13人、東京2人、大阪、神奈川、埼玉、茨城で1人の計61人以上(他にもあるかもしれないから)復興長が自治体の報告を元に集計した東日本大震災の関連死者数は岩手179人、宮城636人、福島764人など10都県1618人となっているが、自死は有無を含めて公表していないところもあるために正確に把握できないとしています。
 
 
 

 

急 援 隊・神 戸 
〜見た聞いた録〜
 
2012年  5  10日 No. 370
◇避難者・所情報
  七郷中央公園仮設住宅ではツバメの姿が見られるようになりました。5月にはいるとその姿がよく見られるのですが、今年気付いたのは昨日が初ということになります。お茶をしているばっちゃんたちとカーテンを開けてツバメを探していると、目の前のグリーンカーテンで風車が回って大喜びしながら、初夏に向けて季節は移っていくのを感じていました。普段はゴールデンウィーク中にツバメの姿が見られて、それを合図に代かきやとうもろこしの苗を植える作業が行われていきます。そのツバメの生息数が減少しているのは東電福島第一原発事故の影響があるかどうかの全国調査が始まるそうです。チェルノブイリではツバメの尾の変形や色素が変化したツバメが数多く見つかっていますし、産卵数やふか率も減少しているという報告もあるそうです。東電福島第一原発の近くにあるツバメの巣からは放射性セシウムが高い数値で検出されていることもあり、卵の殻を通過して影響を与えてしまっていることが分かっているそうです。この全国調査は3年間を行われ、今年の8月に中間発表をするそうです。人はツバメの姿を見て大地とどんな向き合い方をしているのを決める時期の到来を感じていました。今はそのツバメが放射能の拡散影響がどこまで広がっているのかを知るための目安の一つとして使われようとしているのは、なんだか悲しいです。
 その仮設住宅の集会所入り口屋根部分にキイロスズメバチを発見しました。放っておくとあっという間に大きな巣が出来てしまいます。雑巾で蜂を捕まえて思いっきり握りつぶしてもまだ生きています。その生命力というかすごいものを感じつつも、ここに出ているということはすぐ近くに巣があるということで、少し探してみると、やはりありました。まだ3cmぐらいの巣には10数個の部屋があって、一つ一つに卵が植えつけられています。それを剥ぎ取って持ち帰ってきましたが、5月末にもう一度仮設住宅周辺の茂みや家屋上部、隅などを点検することにします。ばっちゃんたちは稲光や虫はダメでもネズミに強いという、その一つだけでも尊敬いたしております。
 
◇生活情報
  このご時勢だからなのか、山形県真室川矢の沢地区で森あそび体験を募集しています。原木にシイタケ菌を植える駒打ち、山菜を採る体験をするというものですが、東北各地で山菜を自粛要請が出ている中での体験募集というのは、「山形は大丈夫」というアピールなのでしょう。アピールなのですが、本当に大丈夫なのか心配してしまいます。あまり気にしすぎてはいけないと周囲は言いますが、それでもわざわざ自分の家族に内部被曝の可能性を広げるようなことはしてはいけないのです。しかも昼食には旬の山菜をふんだんに使った山菜料理が振舞われるとのことです。食品放射線測定器で測ってはいないでしょうね、保険200円のみで参加自由だそうですが、若い家族の参加数は見込めないと思います。
 
◇地域情報
 宮城県栗原市一迫にある風の沢ミュージアムには10月21日までダンボール彫刻の企画展が行われているのですが、東電福島第一原発をモチーフにした大きな「バベルの塔」があったり、高さ2.6mの巨大なオニがあったりと、古民家や里山に約250点が展示されているそうです。休館日は水・木曜、入場料は500円。0228−52−2811。
 
 今週は12日午後から仙台市内の各大きな道が通行止め、翌日は朝から昼まで市民ハーフマラソンと、陛下と呼ばれる老夫妻の仮設住宅訪問のために通行止めです。昨日の朝には大きな観光バス2台がやってきて、老夫妻が訪問するという仮設住宅周辺の草抜きと清掃と仮設住宅各戸入り口前の整頓を行っていたと、七郷中央公園仮設住宅の自治会長である佐藤隆さんが話していました。母親を車に乗せて病院に送っていくときに大型観光バスを見たので、何をしているのかと仮設住宅の集会所に戻ってきたときに話をしていると、すぐにその仮設住宅に親族がいる渡部さんが携帯で(携帯で話すときに限って腰に手をあてて、背筋が伸びるのが不思議ですが)確認を取ってわかったことです。しかも当日は仮設入居者以外の立ち入り禁止、洗濯物を外に干さないように「お願い」の回覧板が回ったそうです。生活実態の把握とお見舞いに来るのではないのかね?とみんな一様に呆れていました。これから雨が降って、洗濯物が溜まっていくのに外に干せないなんておかしいのです。派手な柄のトランクスが干されていても、赤ちゃんの肌着が並んでいても、そこに生活しているのを捻じ曲げてまでして来てほしくないというのが伝わってきます。それでもテレビ等の報道では涙ながらに手をとって「大丈夫ですか?」「心苦しいことはございますか?」なんて老夫妻から声をかけられて感激している映像が流れるのでしょうね。しかも「心苦しいことはございますか?」と聞かれて、「お宅様が来られたおかげで洗濯物が干せません」なんてことがあったとしても、決して報道されないのでしょうね。
 
◇雑記多感

 県境の農家の方が作付けを今年はするのかしないのかで割れているとのことでした。福島側が見送ったのに県が違うからといって隣接している場所は大丈夫とはいえないのが放射能です。放射能は「仲間」をも分断していきますし、その大人の姿を見ている多感な青少年達に暗い影しか落としません。

 

急 援 隊・神 戸 
〜見た聞いた録〜
 
2012年  5  9日 No. 369
 
◇教会・付属施設情報
◇避難者・所情報
  昨年7月1日に焼身自殺された福島県川俣町山木屋の養鶏場従業員の渡辺はま子さんの遺族が東電に対して5190万円の損害賠償を求める訴えを18日に福島地裁に起こします。原発事故関連自殺者の遺族が損害賠償訴訟を起こすのは初となります。原発事故から4日経った昨年3月15日に家族と共に親戚のいる福島市で避難し、翌3月16日から5日間磐梯町の町民体育館に避難して自宅の川俣町山木屋地区に戻ることにしましたが、山木屋地区は計画的避難区域に指定され、6月12日に福島市内のアパートを借りていたそうです。長男と離れて生活を強いられ気詰まりから来るストレス、睡眠障害、職場だった養鶏場の閉鎖、自宅に戻れない生活不安などからうつ病になり焼身自殺をしたとされている。原発事故による損害賠償を東電に通知していたが関連が見えてこないということで相手にされず、提訴という形になったそうです。原発事故で自殺したと思われる方が複数いるとされる中での提訴は遺族の無念さと原発事故が生活そのものを破壊され、先も見えない絶望しか与えない理不尽なものだということを知らせることになると思います。
 山木屋地区は東電福島第一原発から北西へ約40km地点にあります。ご主人の幹夫さんは自殺の前日から車で一時帰宅をしていて「アパートに帰りたくない」という言葉と、夜中に手をつかんで布団の中で泣いていたことが忘れられず、今もその姿や泣き声が耳から離れないそうです。追い詰められていたことを思うと泣き寝入りは出来ないし、同じように苦しんでいる避難者や他の自死遺族のためにも声を上げようと思ったということです。
 
 石巻市内の仮設住宅自治会で構成し、被災者の生活改善に取り組む「石巻仮設住宅自治連合会」は昨年12月に5自治会で発足しましたが、第5回例会の4月20日に総会を開いて万石浦自治会長の後藤さんが座長に選ばれました。現在22自治会を東西南北の4支部に分けて支部単位で会議を設けているそうです。これから事務局等で市も加わってもらえれば建設的な意見交換が出来ると体制作りが急務となっています。それは仮設入居者の健康状態の危惧から来ているようです。イベント参加呼びかけや、いろんな呼びかけにほとんど反応せず、うつ状態がみられる人、昼からの飲酒により救急車の出動回数が多く、サイレンの聞こえない日はないという仮設住宅もある。連合会からの自殺者、孤独死を出さないように働きかけていきたいとしていますが、問題があります。石巻市内には現在134団地があり、27団地(22自治会)が連合会に加入しています。自治会結成に向けて世話人選出を行ったのが14団地、調整中が18団地となっていますが、いずれも50戸以上(一団地)の仮設住宅ばかりで、50戸未満の小さな仮設住宅は、設置されている既存の町内会に編入という形をとっているために連合会にはいれない。本来ならばこの小さな仮設住宅をとりまとめて意見を市に持っていくことが大切なのに、仮設住宅同士で切り捨てるかのような組織作りって何なのだろうと思います。しかも既存の町内会に編入といっても、全く知らない人同士で仮設住宅に住み、さらにつながりのない既存の町内会に編入されては意見の集約すらできない状況に置かれることにもなるのです。せめて仮設住宅自治会連合会とご大層な名前をつけるのであれば、50戸未満の小さな仮設住宅で生活せざるを得ない入居者達の声をも拾ってくれる組織でないと、「市民が安全で明るい生活が出来るように」というスローガンが偽者くさくなってしまいます。
 
◇生活情報
 東日本大震災の被災3県(岩手・宮城・福島)のがれき処理は全体の12.3%となっています。焼却施設のない自治体では処理が進まないこともあり、政府が目標にしていた2014年3月までに処理完了の見通しが立たないとされています。特に沿岸部で焼却炉が津波被害を受けているところは処理がほとんど進んでいないことが細野環境相の記者会見で明らかになりました。
県         全体の推計(万トン)  処理量(万トン)   割合
岩手         477             56         11.7%
宮城        1573            203         12.9%
福島         201             17          8.5%
3県計       2251            277         12.3%
福島県内の別地域に自主避難した住民(東電福島第一原発事故の避難指示区域外から別の県内に自主避難した)にはみなし仮設としての借上げ住宅制度が適用されていません。工藤隆之さんが代表を務める「県内自主避難の権利を求める会」は県外自主避難者と同等に扱うことを求める要望書を県に提出しました。会のメンバー約10人が仮設住宅を担当する土木部などの職員と意見交換を行い、幼児の放射線被曝への不安で元の住居に戻れない事情や家賃等経済的負担の重さを訴えた。県側は検討させてほしいとコメントしただけだったようです。 福島県全体が東日本大震災で災害救助法が適用されているので、福島県の住民はどの都道府県に避難してもみなし仮設に住むことができます。福島県は住宅事情の厳しさや転居との線引きの難しさを理由に県内自主避難者にみなし仮設を適用せず、自主避難者の数も把握していないということです。
 
◇地域情報
 日本酒の出荷量が16年ぶりに増えたのは被災した蔵元を支援するために全国で日本酒を購入する動きが広がったことが出荷量を押し上げて、宮城では27.7%、岩手では14.2%、福島では5.2%、青森では6.3%、山形では3.5%、秋田では1.3%、埼玉では22.1%、千葉が4.2%となっています。全国の消費者の復興支援で出荷量の減少に歯止めがかかったとしています。たしかに復興支援で日本酒の購入者も増えたでしょうが、その陰で避難者による飲酒量の増加も懸念されます。特に埼玉県の日本酒の出荷量が多いのは、福島から村の約半数が避難してきた加須市に集中しています。仮設住宅でのイベントに使われるだけでなく、地鎮祭や慰霊祭等での供物として、更に仮設住宅など避難者による飲酒量の増加を物語っています。出荷量が上がったと喜んでばかりいられないのが現状だと思います。
 
◇雑記多感
 仮設住宅にグリーンカーテンが設置されて、各種のツル科の植物(ゴーヤ、キュウリ、朝顔、夕顔、西洋朝顔など)が苗物と種を植えられました。その種から小さな双葉が出てきています。グリーンカーテンだけではツルが延びるまで寂しいだろうと、西宮から伊達市の小学校に児童数分溜まったら届ける予定の風車から18個を作って届けにいきました。簡単に作れる風車は広島大学からボランティアに来ている徳田君が4月に仮設住宅に行って一緒に作ったものです。中心の円に羽の部分を通す細かい作業(穴の大きさがぴったりのために、指先に集中するのが困難なかたもいるので)が苦手な方もいます。今回は完成品を18個持っていき、グリーンカーテンの網にはさみこんでいきました。この風車のいいところは洗濯ばさみを利用していることです。風雨が強いときにはちゃちゃっと外して「退避」させることができます。これから天気が良くなったり崩れたりが繰り返されますが、朝ラジオ体操が終わって病院にいくときに車を待っている間、ず〜っとニコニコしながら眺めているのが印象的です。「風車は、じっつぁんに作ってもらっただなぁ」と幼少期に手作りの風車を祖父に作ってもらったことを思い出したことを話してくれたのは、英子さんです。いつもは冷静でピシャリと悪ノリになって脱線していくのを修正したり(それでも悪ノリの4分の1は本人の下ネタからだったりする)、博識で、時事から芸能、園芸、作物、料理、方言、観光、地域住民の動向など、それは詳しく知っています。ツルが延びていくまでのしばらくの間、西宮の風車は仮設住宅のグリーンカーテンに彩る花の代わりとして目いっぱい働いてもらうことになります。その風車を東北教区センター・エマオの館長代理であり、手作業と自転車修理の「プロ」の松本さんも手伝って(というか、半分以上松本さんが作ってくれました)もらいました。完成品はダンボールのふたの部分に挟み込んで重ならないようにしながら持っていきました。このとき風を受けて一斉に風車が回った姿を集団登校で隣の公園に集まっていた小学生達が歓声を上げて近寄ってきて「ほしい、ほしい」の連呼に困ってしまいましたが、「この仮設住宅につけて置くから、取らないで、見て楽しんでね」というと、ぶーぶー言いつつも、風で一斉に回る風車にはやっぱり笑顔となっていました。1つもいいけれども、風で一斉に回るときにかすかに聞こえてくるシャララララ〜って音が重なって、気持ちを落ち着かせてくれます。

 

急 援 隊・神 戸 
〜見た聞いた録〜
 
2012年  5  8日 No. 368
 
◇教会・付属施設情報
◇避難者・所情報
  北上川のヨシに絡まっていた漂着物の中から震災で行方不明になっていた方と思われる遺体が発見されました。発見者は釣り人だそうです。まだ行方不明者が多数いる石巻の河川周辺では連日消防と警察が捜索を展開しています。報道になっていないだけで、警察と消防は連日行方不明者の捜索をし続けています。もちろん人数は減っているのでしょうが、あきらめない取り組みをし続けているその姿が、行方不明者を探し続けている家族の方に信頼感を届けているそうです。
 
◇生活情報
  大手グループが直営農場の展開を行って、地元農家の雇用促進と協働作業、出来た作物の徹底管理と放射性物質検査を行うことによって自社ブランド野菜の浸透を目指しているということで、荒浜地区に見学に来ている開発担当者の数がゴールデンウィーク以降数が増えているというのです。荒浜に畑があって、とうもろこしを植えている方が、この土地では何が出来るのか、どれくらいの収穫期と収穫量か、企業との連携による復旧計画をどう考えるかなどと聞かれることもあるそうです。その方は企業参入に反対の立場ですが、理由は作物の顔を見ない大量生産のやり方ではうまい作物は出来ないこと、地元にお金が落ちないこと、最低5年は続けるというが、その後撤退等収入減になったときや、農地を元に回復するのに更に時間がかかることなどをあげて、「やっぱり地道にやることが一番」と話していました。外食産業や企業の参画はいろんな所で行われているようですが、東北の方々は「ゆったり」とか「丁寧にじっくり」という言葉を大切にしているように、この土地で、地元で生きていくことをとても大事にしています。
 
◇地域情報
 宮城県丸森町の町議会で、東電に対して福島県の23市町村と同等の賠償額(妊婦と18歳未満の子どもに一人40万円)を要望しました。東電は4月の段階で妊婦と18歳未満の子どもに一人20万円を提示していましたが、丸森町の空間放射線量、原木シイタケや山菜の出荷停止、筆甫地区の田畑からの放射性セシウム検出等の除染、調査費用も随時請求していくことになります。
 また関西に避難している8世帯25人が東電に対して賠償請求をしたそうです。8世帯計2億5000万円の損害賠償で、政府の原子力損害賠償紛争解決センターに和解仲介手続きを提出したとのことです。
 一関市でも除染計画の早期認可を求める動きが出てきていて、汚染状況重点調査地点にもなっているのですが、国の事務作業が進まずに申し入れをした形になっています。国の認可が遅れて除染したくても出来ない状況はおかしいとの声がでているとのこと。
 
◇雑記多感
「今年はズクさ食ってねぇ」とお茶っこのときに話し出したのは萩枝さん。それをきっかけに田畑の畦道なんかに毎年よく採って食べていたというので、「ズクって何ですか?」と聞くと、堀江さんが「ズクでねくてズクシ」と教えてくれました。「つくし」のことです。最近は採らない、採る、ハカマ取りが大変、甘辛く煮る、刻んで生海苔と山椒で煮る、山菜天ぷらにする・・・。話の広がり方が半端ないです。しかもお互いが好き勝手はなしだしますから、同時に3つの話題が進んでいって、「聞こえない」とは絶対に言いません。他の人よりも多少大きな声で話し出します。そうすると他のところも少し大きな声になっていきます。聞いているこちらとしては、何を話しているのか分からないというよりも、ばっちゃんたちの声が大きく出ているので聞きやすいということもあります。
 
 昨年初めて信夫山で会った方に教えられた「コシアブラ」が出荷停止となってしまいました。東北では山菜やキノコは無理と分かってはいたのですが、コシアブラは昨年初めて教えてもらったものですからショックがでかいです。その話を石巻市の立町復興ふれあい商店街でしていると、宮城では山菜取りにゴールデンウィークに出かける人が多く、その人たちが持っている弁当やお菓子のにおいや残飯につられて熊が里近くまできているというのです。今年は山菜が豊富で「自宅や近所用」に採りに行くのだそうですが、特に頻繁に出るのが秋保地区だそうです。毎年1回は目撃情報があったりしますが、今年はすでに多くの方が目撃しているそうです。緑豊かな土地には「オヤジ(熊)がいる」は熊肉と魚を物々交換していたときから言われている言葉なのだそうです。そう教えてくれたのはツンデレ熊みたいなおばちゃんです。名前はあえて言いません。いつも僕にパンをいくつかおすそ分けしてくれます。
 

 ボランティアの人数が少ない今から準備して、梅雨で作業が出来ないときに取り掛かれるように、ワークマニュアルや災害復旧に関わるときの時期的な経緯、視点と視野の持ち方、情報、被災者とのかかわり方と留意点、「丁寧と遅くは違うこと」、3ヵ月後をイメージしながらコーディネートしていくことなどを書いたものを作ったらいかがでしょうか?というか、必要になると思うのですが・・・。

 

急 援 隊・神 戸 
〜見た聞いた録〜
 
2012年  5  7日 No. 367
◇避難者・所情報
  ゴールデンウィークの最終日は午後から大荒れになりました。朝のラジオ体操が終わってお茶っこをするにも、前日までの「大量」ボランティアがワーカー3人となっての体操で、「先生」でもあるさかえちゃんもお休みとあって割と静かな朝です。午前中は天候がよかったので残りのグリーンカーテンの柵作りと、神戸から笹屋敷に送ってもらった追加分のプランターキットを組み立てて、土を入れ、キュウリと朝顔の苗(1部)、種をまいたところで雷が聞こえてきました。12時半を過ぎていたこともあって近くの弁当屋で昼食を買い、雨宿りがてらに集会所でご飯を食べさせてもらいました。昼に残っていたのは西村さん、渡部さん、やえこさん、萩江さんの4人で、夕立と雹が降ってきたりしても動じないのに、稲光が見えてくると机にうつぶせになって顔を覆います。普段怖いもの知らずのばっちゃんたちも「音は大丈夫だけど、光はダメ」としばらく顔を隠していました。集会所近辺では停電はなかったのですが、一瞬の雹によって道路の側溝に白い玉が無数に溜まっていきました。ご飯を食べながら、朝洗濯物を外に干していたことを思い出したのですが後の祭りです。戻ってみるとしっかり濡れていました。
 夕方には富岡町の社会福祉協議会と連絡を取っていたときに、茨城県つくば市北条の雇用促進住宅(5階建て)に避難していた方が双葉町、大熊町、浪江町、富岡町、南相馬市、いわき市から7世帯20人いるそうですが、今回の嵐で全員が再度一時避難をすることになったようです。富岡町から避難している方は4階に住んでいたそうで、すでに帰宅しているかどうかは未確認ですが、富岡町と南相馬市から役場の人が今日確認に行くそうです。
◇生活情報
  今日は京都教区の方々が送ってくれたバラの折り紙を宮城県石巻市で「母の日」イベントにあわせて配布するということです。京都から送られてくるバラの折り紙は宮城県内で配り、西宮から送られてくるバラの折り紙は福島県内で配っています。もともと西宮から送られてきていたものは福島県内に配ってきていたのですが、京都教区から被災地へ想いを届けたいという声が石巻の復興する想いと重なったといえます。1回目に送られてきたものは石巻のラジオ局を通して配られました。2回目に送られてきたものは効果的にいつ配るのかを検討していたそうで、今回の「母の日」のためにとって置いたそうです。あれ?母の日ってカーネーションではないですか?って聞いたら、「気持ちよ、気持ち」なんだそうです。そういわれればそうなんです。忘れないようにしてもらうために、商店街の活気が戻るチャンスと捉えて行動しようとしていることが大事なのです。
◇地域情報
 富岡町の警戒区域内で「特例の通行許可書」をもって生活しているのが松村直澄さんという方です。町の社会福祉協議会の吉田さんの話によると、東電福島第一原発事故後も1人残って生活をしているそうです。全てを奪われた怒りも悲しみも忘れないためにとどまり続けているそうで、建築作業をしながら両親の農業を手伝っていたそうです。自宅は東電福島第一原発から南西に約12km、両親はすぐに静岡の姉の家に避難したそうです。富岡町はずっと電気やガス、下水道が壊れていて生活環境の整備がまだ行われていません。湧き水を沸騰させ、備蓄していた米や缶詰や畑の作物を食べているそうです。放射性セシウムや内部被曝を心配して食べないで死ぬよりも食べて死んだほうが自分に納得できるといって、たまに買出しに出かけるときに市の職員と会って話したりもしているそうです。昨年10月以降の積算被ばく線量は3ミリシーベルトを超えているそうです。その松村さんが現在は動物愛護団体の支援を受けて軽トラで半日かけて残った牛約200頭に餌をあげているそうです。今も富岡町のいたるところで家畜やペットだった犬や猫の死骸があちこちに見えて、冬場には感じなかった死臭が漂い始めているそうです。富岡町と双葉町、大熊町では人の姿のない町が広がっているそうです。ゴールデンウィークの大雨(3日と6日)ではやはりどこからか水が漏れているということで、やることがいっぱいあるから早くみんな戻れるようになるまで生き続けて迎えたいという思いでいるそうです。
◇雑記多感
 仮設住宅にカーネーションの鉢をお届けしてきました。七郷中央公園仮設住宅では被災者支援センターもケンタくんを中心に関わってくれているので、「エマオから宮城のお母ちゃんたちに」としてケンタくんに渡してもらうようにしました。荒井7号公園には僕、明日以降は柴田さんから託された兵庫の婦人部の方からの手紙と一緒にお世話になっている「お母ちゃんたち」にもカーネーションを届けにいこうと思っています。

 人間正直が一番です。一番なんですが何でも正直に話して相手に不快な思いをさせることもあります。たとえば仮設住宅でいつもお世話になっている方がプランターに堆肥を混ぜたほうが言いという申し出をされ、わざわざ家に戻って堆肥を車に乗せて持ってきて、土に混ぜようとしてくれています。買ってきた土の袋には肥料がすでに入っているもので、「植えて40日後に追肥と書いているから、今回は混ぜていません」と、運んでくださり、堆肥を混ぜようとしてボランティアの人と一緒に土いじりをしながらコミュニケーションをとろうとしてくれていた方に面と向かって話したんだそうです。若さもあるのでしょうが、持ってきてくださった方は「プロ」の農家です。離れたところでグリーンカーテンの柵を組み立てていたので、所々しか耳に入ってきませんでしたが、「しまった」と思って顔をあげたら、農家の方は苦笑いをされていました。そこは配慮するべきところであって、少しだけ混ぜさせてもらって、残りは40日後に追肥にさせてもらいますとか言えたらよかったのにと思ったのですが、本人に悪気がない分だけどう伝えていいかもないままになってしまいました。

長田センターへのお問合せ
被災者生活支援長田センター