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長田センターより
長田センターより : 長田センターニュース20号 巻頭言
投稿者 : h.yamamoto 投稿日時: 2013-07-19 07:49:41 (1003 ヒット)

「 被災地をつなぎ、支援を広げる働きのために 」   
  被災者生活支援・長田センター主事 柴田信也

兵庫県南部大地震より18年が既に経過し、被災地では大きな被害を目にすることはなくなりつ
つあるかのように感じられますが、解体撤去された後の空き地が駐車場となってしまったまま「復興」から取り残された場所が多く広がっていて、人が暮らす街の姿を取り戻すには至っていない被災地があります。長田センターの活動を通して出会ってきた多くの被災者の生活再建は、未だ道半ばと言わざるを得ませんが、既に長い時間を費やし、残された時間が乏しい被災者にとってはとても厳しい現実となっています。さらには「民間借り上げ復興住宅」の入居期限問題が沸き起こり、ようやく取り戻したと思われた生活を脅かしています。心おだやかに暮らすことが許されない事実は、大きな不安を押し付ける形でもって、被災者であることを今も突き付けています。
その事実を踏まえる時、東北地方太平洋沖大地震の被災者の生活再建は、まだ緒に就いたばかりと言えます。発災より2年が経過した被災地で「風化」に抗い、2年の長期にわたって庄司宜充さんを被災現地に派遣(兵庫県南部大地震ボランティアセンターとの協働)し、特に福島へのかかわりをつなぎ、広げるために、東北教区との連携により支援活動を展開していただきました。庄司さんのこれまでの活動については、教区総会ならびに報告会や既刊の長田センターNEWSを通じ、お伝えしてきました。被災地から発信される情報から「ふくしま集団疎開裁判」、「福島原発告訴団」への支援にも取り組み、今後もその支援は継続してまいります。また、今も東北教区からの要請に応える形で、3月からの2か月余の期間にわたって被災者支援センターの活動に携わっています。そして、3年目に向けたチームビルディングや仮設住宅を中心とした生活支援活動の展開のため、これまでに培ってきた長田センターの被災者支援活動の蓄積を活かすことを願って尽力して参りました。しかし、被災現地に立って改めて感じることは、呼吸のリズム、ペースの異なりであり、また災害被災の規模の違いです。仮設住宅でも、体調の不調を訴える方の多くに大きなストレスがあり、特に高齢者の免疫力の低下が問題となって来ています。津波被害に見舞われた沿岸地域は、特に小規模集落が多く、それゆえその地域における被害の規模は甚大です。しかし、そんな被災地は、被災者が避難を余儀なくされたままで、「復興格差」のはざまに取り残されはじめているようです。3月になっても寒さの厳しい東北では、春の訪れを感じられる日は遠く、悴んだその身を伸ばすには、まだまだ長い時間が必要です。
昨年度、発災直後に派遣された渡辺真一さん(当時、長田センター協力委員)により救援支援の現場として関わりを得た、石巻栄光教会において行った「夏祭り」の継続の取り組みとして、今年度は「夕涼み会」を8月21日に開催することが出来ました。今回は、東北教区被災者支援センター・エマオが呼びかけ、これまでの被災現地の活動を通じてつながった支援団体の協力を得る形で実施することが出来、それぞれの特徴を活かした企画を提供することが出来ました。長田センターから青年を中心に14名を派遣し、昨年の実績をもとに現地では大いに活躍することが
出来ました。今後の支援活動において協力体制が整えられ、
より多面的、重層的な支援が展開されることを願い、次回の開催に向けた備えを進めてまいります。
東日本大震災への対応に追われる日本基督教団にあっては、これまでの、さらには他の自然災害への対応が十分であるとは言えず、残念に感じるところではありますが、昨年の教団総会の議場ロビーにおいて、長田センター―活動紹介、アピール活動と合わせ、維持会員入会受付のほか、東日本大震災被災地産直物販、他地域災害写真パネル展示などの活動を行いました。また、会場外では「ずっとずっと ず
っとずっと ふくしま」も開催されるなど、これま
での取り組みに応じた活動を行い、全国から参集した議員のみなさんにお伝えする機会となりました。
昨年7月3日の集中豪雨により九州北部地方が被害に見舞われ、九州教区事務所との安否確認の情報を共有しつつ、7月20日より熊本県阿蘇市、大分県中津市、玖珠町、竹田市を訪ねることとなりました。これまでに自然災害情報を共有してきた経緯から、教区間の協力はスムーズに運び、被災現地でも地区を起点とした活動をYMCAなどとの協力により展開することができました。しかし、教区をあげて取り組むには、時間的限界と情報発信のスピード感に課題があることを感じました。
また、8月14日に豪雨被害に見舞われた、京都府宇治市の在日朝鮮人集落・ウトロ地区への金空支援を行いました。後日、今なお残される差別の実相が災害によって顕著となった姿を被災現地を訪ねて確認し、災害の一つの本質を間近に感じる機会となりました。
2011年度は新潟地区との調整により、東日本大震災救援支援に力を傾注することを確認の上で新潟県中越地震被災地生活体験雪ほりツアーは、一旦延期としていましたが、その後の豪雪の情報に接し、緊急に雪ほりツアーを設定し実施した経緯から、今年も雪ほりツアーを実施する方向で取り組んでまいりました。被災教会においては、毎年やって来る雪ほりツアー参加者との交流や雪ほりのワークを待ち受けてくださり、これまでの活動の継続の意義が深く刻まれていることを感じました。今後は発災10年を一つの区切りに、さらに災害救援支援にかかる体験実習の場づくりが共同でできるよう、検討して参ります。
東日本大震災以降、被災地派遣が増えたことから、お茶会「ぼらんて屋」は定期活動として展開できにくくなっていることから、十分な対応が出来ないままに出はありますが、活動を続けています。時折、顔を見せて様子を伝えてくださる方々もあり、ぼらんて屋を通じてのかかわりはしっかりと繋がっていると感じています。しかし、これまでにぼらんて屋に関わってくださった方々も高齢化してきたため、お目にかかることが出来なくなった方が多くることに、心を痛めています。特に長田センター開設当時からぼらんて屋の活動を大きく支えてくださった金得三さん(在日大韓基督教会西宮教会名誉牧師)が昨年10月28日に召されたことは、残念でなりません。これまでの金先生の被災者に寄り添う働きを学び、受け継ぎ、深い感謝をもって長田センターの資産としてまいりたいと願っています。
震災後に被災地に生み出された活動の一つである野宿・ホームレス支援活動から生まれた交流学習サークル活動「まなぼう屋」は、会場を提供くださっている神戸多聞教会の理解と多大な協力により、長田から移転後も活動を継続することが出来、感謝です。また、学習者が神戸多聞教会の集会等に参加するなど、出会いの機会と交流が深められていることは大きな喜びとするところです。今後もささやかながら活動を継続することから、さらに野宿者・ホームレスへの理解を深められる機会を増やすことが出来ることを期待しています。
 被災教区としての課題と自覚、そして被災という事柄の重みを受けとめつつ、教区全体として、改めて兵庫県南部大地震が私たちに問いかけたものが一体何であったかについて、継承と検討を新たにすることが望まれます。そのことを通じて、今後の東日本大震災にかかる多くの課題について、対峙する姿勢も明らかにしていくことはが大切なものであると感じています。現在進行形である災害に対し、また今後起こりうる自然災害への取り組みをみなさまよりの大きな支援と祈りによって支えられ、その役割を教団に属する被災教区の機関として全うして参りたいと願っています。2013年度も引き続き、長田センターの働きを覚え、お祈りください。


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